今日、大事な通訳案件を控えている。
こういうとき、通訳と翻訳の違いを感じる。
自分は通訳と翻訳両方やっており、どちらも大好きだ。
両者の違いはいろいろとあるが、一つ大きく異なる点として「気概」があると思う。
通訳の場合、その会議なりイベントなり(*以下「イベント」と総称)を「なんとしても成功させるぞ!」という気概が求められる。
もちろん翻訳だって気概を持って臨むし一生懸命頑張るわけだが、なんというか、その気概は結構分散していると思う。一方で通訳の場合は、気概が「本番」という焦点に向けて集中される。それが通訳と翻訳の大きな違いだ。
我々通訳者は日々いろいろなイベントで通訳をしている。
イベントは、関係者にとって悲願だ。なんとしても成功させたい、成功させないとまずい、そういう必死の緊張感で客は本番に臨んでいる。
だからこそ、通訳者がそれと同じ、、、いや、なんならそれを上回る気概を持って(絶対に、なんとしても成功させてやる・・・)という熱量で臨んでいると、それは必ず客に伝わり、感動に繋がるのだ。ついでに次回の指名もお願いします。
通訳が上手かどうかももちろん大事だ。でも、それは最低条件であり、プラスαでしかない。一番大事なのは強いオーナーシップをもって、完全に関係者の一員と化し、イベントの成功に邁進するその気概だと思う。