日本に入国するときの黄色い紙

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日本に入国する全ての人が記入する、あの黄色い紙。

正確には「携帯品・別送品申告書」というらしいです。



外国人であれば、この黄色い紙に加え、入国用の書類がもう一つあるので、計2枚に記入する必要があります。2枚もの書類に記入を求める国って、ちょっと他に思い当たりません。
しかも、「氏名」とか「旅券番号」とか、2枚の書類の間で重複している項目がたくさんあって、外国の人からすると「さっき書いたじゃん・・・」みたいな、「おもてなし」に反する状況になっているものと推測します。

でも、それはいいです。



税関のウェブサイト曰く、この黄色い紙の目的の一つが「テロの未然防止」だそうです。
確かに、裏面に銃についての記載があります。でも、この申告書に銃の持ち込みについて記入・申告するなんて、ずいぶん真面目なテロリストだなあ、と思ってしまいます。

まあでも、それもいいです。



国によっては、外国人であっても、一枚の書類も記入せずに入国できる国もあります。オランダとか。
そう考えると、本当にこういった書類の記入・提出が必要なのかどうか、という思いも頭をよぎります。

でも、そんなことはどうだっていいんです、別に。



この黄色い紙について、僕がどうしても引っかかるのは「入国日」の欄。



長いフライトでフラフラになりながら、はるばる外国から時差を越えてやって来た旅人に対し


「今日は何月何日だ」



を問うのって、はたしてどうなのかな、と思うんです。



みなさんはどうか分かりませんが、僕は必ず(えーーーっと、何日だっけ?)みたいな状況になっていて、間違えたら大変だからカバンから旅程表を引っ張り出して(あ、今日は*月*日か)と確認し、記入しています。

そうした(えーーーっと)的なプロセスが、日本に入国する全ての人ではないにしても、その何割かの人が(えーーーっと)とやっていることを考えると、、、それだけの犠牲の上に成り立っているわけですから、次に思うのは「日付の記入って、本当に本当に必要なんですよね?」ということです。

入国時に書類の記入を求める国は日本以外にもありますが、「日付」を記入させる例は、少なくとも僕は、日本以外に思い当たらない。

本当に日付の記入は必要なのか。



毎日、羽田・成田およびその他の全ての空港等の施設で、国籍を問わず、入国する人全員が提出しているわけですから、きっと日々膨大な数の黄色い紙が集められていますよね。

それを、例えば今日であれば「5月16日」という箱に入れるなり、書類の束に「5月16日」と書いた付箋を1枚貼るなりすれば済むことではないのか。本当に一枚一枚の書類全てに「日付」を記入させる必要があるのかどうか。

しかも、多くの場合書き手が(えーーーっと、今日は何日だっけ?)と悩んだ結果記入した日付ですから、本当に正確なのかどうか、あてにならない。



僕にもう少し勇気があれば、税関の職員の方に「日付って本当に必要でしょうか」と問題提起が出来るんでしょうが、今日現在、まだそれは出来ていません。

by dantanno | 2017-05-16 11:19 | 提言・発明 | Comments(0)