たんのだんのブログ

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子供をバイリンガルにするかどうか

日本がだんだん国際化していく中で、この悩みを抱える親はさらに増えていくのではないでしょうか。

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僕は「教育」とか、子供の「バイリンガル化」といった問題について、完全な門外漢ですが、僕自身、
「子供を絶対にバイリンガル・バイカルチュラルに育てる!」
という親の元で生まれ育ち、その結果どうにかこうにかバイリンガルになり、今は通訳を生業としています。

あくまでも一サンプルとしての意見・感想を書いてみようと思います。
何かの参考になればうれしいです。



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「バイリンガル化」を成功させるには

当たり前な気もしますが、以下の条件が揃えば揃うほど、成功の確率が高まると思う:

1. 両親、あるいはどちらかがバイリンガル

2. 両親が共に(どちらか一方だけではなく)、子供のバイリンガル化に強い情熱を持っていて、カネと労力をかける準備がある

3. 子供を海外の現地校(日本国内のインターでも、まあ代用可)に数年間通わせる




僕の場合、小中の9年間、ほぼ1年おきに
日本の学校 → 英語の学校 → 日本の学校 → ・・・
を繰り返し、計8回転校しました。

そこまでやる必要はないと思うけど、小学校で2年以上 + 中学校で1年以上、海外の現地校に行かせるといいと思います。

「1回長期間」ではなく、短くてもいいから複数回行かせるのがミソ。
日 → 英 → 日 → 英、と繰り返すことで、頭のスイッチ操作に慣れさせるのがミソ。



親が仕事で赴任するなら連れていけばいいし、そういう予定が無いのであれば、子供を一人で行かせればいい。
僕たち兄弟は小学校時代、何度も一人で「海外留学」させられました(涙)。



僕の場合、小学校時代の「外国の学校経験」は約3年ですが、それだけであれば不十分だったかも。
中2のときに1年間イギリスの全寮制の学校に通いましたが、これが決定的だった気がします。

そこまで徹底的にやっておけば、その後は高校+大学+社会人と、計15年ぐらい完全にドメドメで、英語からすっかり遠ざかっていても、あまり錆びつきませんでした。



一方、弟は中学校以降ずっと日本でしたが、今でもびっくりするほど英語力が高いので、現地校に通わせるのは案外小学校時代の数年だけでもいいのかも。
この辺は、子供によって個体差があるはずです。



人によって、「ことばのセンス」は決定的に異なると思う。
自分の子供がそのセンスを欠いているようであれば、無理をさせない方がいいかも。。。

大丈夫、その分必ず他の面でセンスがあるから!

例えば、僕がよく同行する投資家はしょっちゅう日本に来ていて、いつも日本語を学びたがりますが、いつまでたっても全く覚えません。
しかもなんと、母国語である英語も分かりにくい(爆)。

その代わり、数字・投資のセンスはすごいです。



目標は「バイリンガル」なのか、「バイリンガル + バイカルチュラル」なのか、をハッキリさせるといいかも

この2つは似て全く非なるものなので。
結果的にどう仕上がるかは別として、両親で相談し、意向を決めておくといいと思います。

最終的な意志決定権者は子供本人かも。

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「バイリンガルに育てたいが、日本語・英語が両方中途半端になってしまうのが心配」

分かります。よく言われますよね、コレ。



今仮に、両親がバイリンガル化に挑戦した結果、日本語・英語が両方中途半端に育った人がいるとしましょう。

英語はひとまず脇に置いておいて、まず日本語について考えてみます。



その人の日本語は、一体なぜ中途半端になったのか?



僕は、犯人は
「親が子供をバイリンガルにしようとしたこと、英語を学ばせようとしたこと」
ではない気がします。

じゃあ、真犯人は誰か?
それは、、、



日本語をちゃんと学ばなかったこと



ではないか。



そして、母国語である日本語をちゃんと学ばなかった子は、えてして外国語である英語もちゃんと学べていない、だから「日本語と英語、両方中途半端」になるのではないか。

そう考えると、その人の日本語・英語だけでなく、理科、社会、算数などもちょっと心配になってきます。



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2つの言語を同時に学んだからといって、子供の頭の中は混乱しないと思います。

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バイリンガルに育つ過程での一時期、日本語と英語が混ざってしまう時期があるかもしれません。
(僕も子供の頃、卵を「エグも」と呼んでいたそうです。)
ですが、普通の(バイリンガル化を目指していない)家庭の子供の日本語が幼い頃は未熟なのと同じで、すぐに卒業すると思います。
僕も今は、吉牛でエグもください」なんて言いません。



一方、「中途半端な英語」について。

これもまた、犯人は「バイリンガル化」ではなく、英語をちゃんと学ばなかったことではないか。
なので、ちゃんと学べばいいと思うわけですが、そもそも「中途半端な英語」って、「英語全くしゃべれません」っていうのと比べてだいぶマシですよね。



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百歩譲って、「バイリンガル化は、言語の中途半端化につながるリスクがある」としましょう(そうは思わないけど)。



So what?





「日本語・英語が両方中途半端」っていうけど、世界のほとんどの人は「母国語中途半端、外国語不可」。

母国語を完璧に、、、
例えば日本語だったら難しい漢字を辞書見ずにたくさん書けて、書き順も間違えず、敬語を完璧に操れる人なんてほとんどいません。
日本語75点の人が65点の人を「中途半端♪」と笑っているわけで、金田一先生からすれば「お前らみんな中途半端」です。

そして、これは何語にもあてはまると思うけど、もし「中途半端」なのがイヤなのであれば、大人になってからでも必ず直せる。
「中途半端」とされるほどヘンなのであれば、その分「どこがどうおかしいのか」の解明も容易で、カイゼンも容易なはず。



語学の勉強は、人を魅力的にする

例えば、あなたが今から
フランス語ペラペラになりたい!
と思ったとしましょう。

一体何をしますか?



考えられる方法として:

・ フランス一周の旅に出る
・ パリのアパルトマンに1年間住む
・ フランス人のイケメン/美人と付き合う
・ フランス映画を観まくる
・ フランスの本やマンガを楽しむ
・ フランス人の友人をたくさん作る



楽しくない??


いずれも、単に「フランス語を身につける」だけでなく、人生をステキにすることばかりのような気がします。

そして、フランス語を身につけた結果得られるものは「フランス語」だけでなく、フランス語を話す人たちとの友情であり、視野の広さ思いやりだと思います。



「語学なんて、所詮ツール」とみんな言っています。
確かにその通りなんだけど、「なんて」と「所詮」は余計。
すっっごいステキな、魔法のツールだから。



だから、
「子供をバイリンガルにしたい!」と思うのはステキなことだと思います。
「ウチの子はトライリンガルにする!」とか、
「ウチの子には、日本語を極めさせる!」と同じぐらいステキ。



ぜひチャレンジしてほしいです。
by dantanno | 2013-09-17 13:40 | 子育て | Comments(0)