たんのだんのブログ

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通訳は、盲人の手を引くかのように

Dialog in the Darkに行ってきました。

漆黒の闇を体験することにより、
目が見えないとはどういうことか、その片鱗をうかがうことができます。



目が見えない人の手を取って誘導したことありますか?

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残念ながら僕は記憶に無くて、
それはきっととても恥ずかしいことだと思うんだけど、
ちょっとその話を置いておいて(汗)、、、



目が見えない人を誘導するのって、
きっとすごく気を遣うだろうなあ、、、
って思います。

何か障害物がある場合はもちろん、
ちょっとした段差とか、傾斜とか。
何かが出てきそうな気配とか。
オレの手、汗ばみすぎてないか?とか。



自分のせいでその人を転ばせたり、ケガをさせてしまっては大変だから、
緊張感を持って、いろんなことに気を遣い、本人に伝えようとすると思います。



---



話転じて通訳。



我々の訳の「聞き手」、すなわち
話し手が話している言語が分からない人からすると、
真っ暗闇にいるのと同じじゃないか
って思いました。

話し手が言っていることが何一つ分からない。
そのときの不安、そして???な気持ちを思い浮かべてみます。

Our audience is in the dark.
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観客にとって、唯一の頼りは
我々通訳者が発する



いや、もちろん訳以外にも
話し手の表情とか、場の雰囲気とか、そして話されている話題についての背景知識等、
手がかりはいろいろとありますが、
一番の頼みの綱は我々の訳ではないか。
だって、言ってること全然分からないんだから。



そう考えると、通訳をする際、
まるで盲人の手を引くときのような緊張感をもってやらないとなあ、と思いました。



オレ 「ハイ、大体こんなこと言ってます、のチョチョイのチョイ♪」じゃなくて、
もっと繊細に、愛をもって、聞き手に配慮した訳を目指そうと思いました。

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by dantanno | 2013-01-30 13:03 | 通訳 | Comments(0)