たんのだんのブログ

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ビバ!結婚通訳 (上巻)

<当ブログは実話です。
でも、ブログに登場する人名・地名は全て、
実際のものから変えてあります。
また、関係者の承諾を得た上で記事にしています。>




証券会社で社内通訳者をしていた頃のはなし。



ある日の午後、いつものようにネットサ・・・、じゃなかった、
通訳の予習・復習に真剣に取り組んでいたとき。

おもむろにデスクの電話が鳴りました。



D 「はい、**證券の丹埜です。」


Jim "Hi Dan, this is Jim from New York."




電話は、NYオフィスのトップセールスマンのJimからでした。

以下、英語での会話になりますが、日本語訳してお届けします。



Jim 「実は、NYのビッグ・クライアント(大口投資家ね)が今度日本に行くんだけど、
『大事なミーティングがあるから、お前(Jim)の知ってる中で、ウデのいい通訳者を紹介してくれ』って言われてるんだ。
ということで、お前を紹介したいんだけど、いいか?」






キ━―━チャ―━―ッ(・∀・)━―タ━―ノ━―!!






「いいか?」も何も、こちとらこのためにやってますから。



D 「ぜひぜひお願いいたします」


Jim 「Great!  通訳者と直接話したいそうだから、この後投資家から直接連絡させる。」



有頂天になっているところに、すぐ電話が鳴りました。

以下、英語での会話になりますが、日本語訳してお届けします。



Sam 「どうも初めまして。** Asset ManagementのSamです。」


D 「いやあ、どうもどうも、ダンと申します。この度はありがとうございます。」




一通り挨拶を終えると、さっそく今度の出張について、目的や訪問先を聞き出そうとしますが・・・



Sam 「いや、実はIRミーティングについては、既に通訳者の手配は済んでいるんだ。」


D (What???)


Samが続けます。

Sam 「通訳をお願いしたいのは、IRミーティングではなく、プライベートのミーティングで、なんだ。」




その後、数分かけて聞いた話を要約するとこうです:



Samは、日本人の恋人がいて、真剣に交際している。
(仮に「あきこさん」としましょう。)

将来、あきこさんとの結婚を考えている。
そこで、今回の出張に合わせ、あきこさんのご両親にちゃんとご挨拶したい。
ただ、二人が一緒になるためには、超えなければいけないハードルがある。

(D: ハードルの内容については、ご想像にお任せします。)
また、自分が外国人であることから、ご両親(特にお父さん)がいろいろと不安に思っているようだ。

そうした不安を取り除くべく、
ちゃんと今の状況をご説明し、自分の真剣な気持ちを伝え、
将来一緒になることについての承諾を得たい。

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あきこさんも英語は出来るので、彼女に通訳をしてもらうことも考えたが、話の重要性を踏まえ、プロの通訳者にお願いしたいと思った。
引き受けてくれるだろうか。






その話、しかと承った!!!!





通訳の依頼が来ると、基本萌えますが、このときは俄然燃えまくり067.gifましたね。
鳥肌が立つ感じでした。



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その数週間後。
いよいよSamが来日します。

下巻に続く>
by dantanno | 2013-01-13 15:38 | 通訳 | Comments(0)