たんのだんのブログ

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「通訳」と「緊張」のいい関係: その2

(前回の記事はこちら)

通訳本番中の緊張について。
以前、僕は結構それに悩まされていたものの、今ではほとんど緊張しなくなりました。

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なぜ緊張しなくなったのかを書いてみます。
まだ駆け出しの通訳者の方にとって、なんらかの参考になれば、著者としては望外の、、、
いや、参考にならないだろうと思うけど、書いてみます。



理由1. 慣れた

生まれて初めて体験するIR通訳と、
1000回以上やった上でのIR通訳。
やっぱり慣れるでしょう、さすがに。



理由2. ウデが少し上がった

一時期、通訳トレーニングの鬼と化していました(笑)。
メニューを作り、脳のトレーニングや英語力から通訳そのものまで、毎日熱心にやっていました。
やった分だけウデが上がるわけで、その分自信がつき、余計な緊張が取れる。
まあ、これも当たり前ですね。
上記1.と2.はどうでもいいや。

みなさんにご紹介したいのは、次の



理由3. 会場に、「コイツ通訳うまい」と思われたい気持ちを捨てた

いくつかのことを徹底的に自問自答してみたんです。



Q1. 本番中の緊張は、果たしてオレの通訳パフォーマンス(そして、ひいては会議参加者)にとってプラスなのか、マイナスなのか。

これについては、
A1. まあマイナスだろうという結論に至りました。



次に、
Q2. では、一体なぜ緊張するのか。

緊張の原因は通訳者それぞれ異なると思いますが、
僕の場合、突き詰めて考えた結論は

A2.  (うまく訳せなかったらどうしよう・・・)という不安
が原因でした。

Speakerが、いきなりワケ分からないフレーズ、うまく訳せない表現、意味が分からない単語を使ったらどうしよう・・・。
それを気にして、常にビクビクしていました。
そして、流れに乗って通訳がうまく出来ているときなどは
D (このまま何事も無く終わってくれ~。。。頼むから、会場から余計な(失礼!)質問とか出ないでくれ~)
と念じていました。

ただでさえも限りのある脳の一部を、そういう不安に割くのが実にあほらしいと感じました。



で、
Q3. なぜ「うまく訳せない」のがそんなに恐いのか

僕の場合は
A3. ヘタクソだと思われる(≓ヘタクソがバレる)のが恐いから
でした。

うまく訳せないフレーズが登場 → うまく訳せない → 会場が「何?あの通訳者」となる

これが耐えられない!



---



そっかあ。



それが、オレの緊張の原因だったんだ。








D (なんかくだらねえな。)



って思いました。

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そして、その日から作戦を変更しました。名付けて





ありのままの私を見て♪作戦。



自分の通訳能力は、もちろん半年先に向けてであれば大きく伸びるんだけど、
今日明日ではもう変わらない。
だったらもう、今のオレで行くしかない。



通訳がヘタであることの後ろめたさについては、案件を引き受ける瞬間を過ぎてからは引きずらないことにしよう、っと。
元々、案件を引き受ける際に選別を行っているわけで、その時点でちゃんと考えた上で

D (この案件は引き受ける)

と判断した以上、もうしゃあないっしょ、ヘタだろうがなんだろうが。
(って思ってたら、陸上の為末さんがいいこと言ってたよ。うれしいなあ。ちょっと話違うのかもしれないけど。)



そうやって開き直る → 緊張しなくなる → 通訳がちょっと上手になる



みなさんも、それぞれのやり方で緊張ってやつと向き合ってみてください!
by dantanno | 2012-10-22 17:34 | 通訳 | Comments(0)