たんのだんのブログ

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40過ぎのIR通訳者が初めて「投資」について考える 〜その② 「出会い」編〜

(前回の記事はこちら

さっそく本屋にやって来ました。

買いたいのは
「必ず儲かる! 投資必勝法」
みたいな本ではなく、一方で
「デリバティブ研究の最前線 〜規制環境の変化を受けて〜」
とかでもありません。

得たいのは「何に投資すればいいか」という知識・情報ではなく、「投資についての基本的な考え方」です。

ーーー

こうした姿勢は、子育てをする身になった今、とても大事なことだと感じています。

子供に対し、"What to think"、すなわち「何が正解か」を押しつけるのはよくない。
「これが正解だ」と特定の考え方、価値観、宗教等を押しつけてしまうのは犯罪的だとすら思います。

「押しつけてしまいたい」という親の欲望をがんばって抑え、"How to think"(考えるための方法論)を教えるのがいい親だと思います。

視野の広さでいえば、「これが正解だ」と子供の視野を狭めるのではなく、その逆を行くべき。もし子供が特定の考え方に凝り固まりそうになってしまっていたら、「こういう考え方もある、ああいう考え方もある」と視野を広げてあげて、その中から子供が自分で選んでいくことが大事だと思います。

ーーー

さて、そうした考え方の元に選んだのがこの本。

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John Kay著 "the long and the short of it"

今気付きましたが、CAPITAL LETTERS(大文字)全盛の時代にあって、あえて全部小文字、という点も好感が持てます。

サブタイトルは a guide to finance and investment for normally intelligent people who aren't in the industry。いいですね。「ベースの賢さはあるんだけど、金融の専門家ではない人のための指南本」みたいな意味でしょうか。

推薦のことばの中には、元イングランド銀行総裁Mervyn Kingの 
"To manage your money well means that you should understand a few key principles. John Kay explains all that you need to understand."
という、心強いことばも並んでいます。

John Kayはこういう人です:

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左下のシミはこぼしたグレープジュース。

ウェブサイトもありました。

ーーー

本書については、次のブログ記事で詳しく見ていきたいと思うんですが、いろいろと示唆に富んでいます。投資における分散の重要性とか、専門家に頼るなとか、いろいろと言っています(pay less, diversify more, and resist conventional thinking)。

中でもおもしろいと思ったのが:

the most rewarding strategy for the intelligent investor is to construct a low-risk portfolio from a collection of assets which the conventional investor perceives as risky

つまり、「世の一般的な(従来型の・伝統的な)投資家の逆を行け。そういう従来型の投資家が盲目的に「これはリスクが高い」と避けるような投資をうまく組み合わせ、ポートフォリオを構築すると、比較的ローリスクで一定のリターンを追究できる」みたいなことを言っているんだと解釈しました。

<続く>

by dantanno | 2017-08-11 16:46 | 日々研鑽 | Comments(1)

40過ぎのIR通訳者が初めて「投資」について考える 〜その① 「気付き」編〜

今までずっと「投資」というものをして来なかった。
もう40歳を過ぎたというのに。

それについて思うことは2つ:
1.恥ずかしがれよ
2.実は「投資」している

それぞれについて考えていきます。

1.恥ずかしがれよ

まず、なぜ今まで投資をして来なかったのか。

ー 他のことで忙しいから
ー 元手が無いから

この辺は、パッと思い付く浅い理由。

では、自分が今まで投資をして来なかったことの深い、根本的な理由は何か?

ー 投資は「悪いこと、恥ずかしいこと」みたいなイメージがあった

「私は投資が好きです」って言うのって、ちょっと勇気がいります。お金の亡者(?)みたいに思われちゃいそうで。
それに対し、「僕は投資なんてやってません、興味ありません」は、なんだか安心して言える気がします。ちょっと清貧な感じ(?)。下世話ではない感じ?
(もっとも、そう思うのは最近までの僕であれば、です。今では、まさにこの記事のこのセクションで書いている通り、「投資に興味無い」って言ってしまうことは「国際政治になんて興味ありません」同様、ちょっと恥ずかしいことだと思っています、今さらですが。)

付き合いのある外国人投資家たちから「これだけIRミーティングの通訳をして、いろんな会社や投資家を見て来て、相当詳しいでしょ。ダン自身の投資はどうしてるの?」と聞かれる度に、ヘラヘラと「いや、僕は投資なんてしてなくて、ムニャムニャ・・・」と答えてきました。最初の頃はまだよかったんですが、だんだん恥ずかしくなってきました。

投資に限らず、何かに「興味が無い」というのはやっぱり恥ずかしいことなんだと思います。特に最近そう思います。本当に興味が無いんだったらしょうがないし、別にそれでいいわけですが、それが食わず嫌いだったり思い込みの結果だったりしたらもったいない可能性がある。

ーーー

投資をして来なかった根本的な理由はもう一つあります。それは

ー Financial literacyが無いから。つまり、「投資」というものについて全然分かってないから

ひとえに僕の勉強不足です。

自分が投資について全然分かっていないことを実感、、いや、痛感したのは、この後ブログでも触れようと思っている、実際に「投資をしよう」という段になってでした。そこで初めて気付きました。

あと、決して世の中のせいにするつもりは無いんですが、こういうのってもっと小学校とかで教えたらいいと思うんですよね。投資とか、株とか、金利とか、為替とか。
そういう世界は、一部のプロの人たち(あるいは強欲なシロウトたち)だけの世界ではなく、実は我々フツーの人たちも気付かずに参加している世界だし、もっと主体的に参加して楽しんだり資産形成出来る世界のはずですからね、実際は。
日本の個人金融資産(1,500兆円?)がなかなか動かないのも、この辺に原因があるような気がします。と、自分の勉強不足を棚に上げて風呂敷を広げてしまいました。


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ということで、僕が今まで投資をして来なかった理由を挙げてきましたが、それら理由の多くが恥ずかしいことだと判明しました。
考えてみると、「元手が無いから」ってのも実に恥ずかしい。しかも、それは今まで「投資」というものにちゃんと向き合わず、自分自身のファイナンシャル・プランニングから逃げてきた結果、とも言えます。

ー 他のことで忙しいから
ー 元手が無いから →恥
ー 投資は「悪いこと、恥ずかしいこと」みたいなイメージがあった →恥
ー Financial literacyが無いから。つまり、投資について全然分かってないから →恥

ということで、まずはちゃんと投資について勉強してみて、その上で実際に投資をしてみよう、と思い立った。

さっそく本屋へ。

<続きはこちら

by dantanno | 2017-08-08 13:42 | 日々研鑽 | Comments(0)