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訳臭を消せ

Hello. I'm Mary Jones.

訳: 「こんにちは。私はメアリー・ジョーンズです。」



英語の教科書に出てきそうな、こんなフレーズと、その訳。
これは、僕がIRISのワークショップでよく言う「残念な通訳(ZNT)」の好例。



何がどう残念なのか。



一言で言うと、
D 「訳臭い」


もう一言言うと、
D 「原文が透けて見える」

とこが残念。
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つまり、
訳: 「こんにちは。私はメアリー・ジョーンズです。」
から、
原文: Hello. I'm Mary Jones.
「見えちゃう」のが、なんとも興醒めチック。





読者 「なに言ってんのか分かんないこのブログが一番残念(ZN)だよ!」



確かにねー。
大した内容でもないのに、こんな思わせぶりな書き出しをするからそういうことになるんでしょう、きっと。

でも、もうちょっとだけお付き合いください。





通訳者の頭の中に入って、その仕事ぶりを覗いてみましょう。
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まず、原文の
Hello. I'm Mary Jones.
を聞きます。

そして、その言葉の意味を考えます。

上記例で言えば、
Hello. I'm Mary Jones.
という「言葉」を聞いて、そこから
通訳者 (ああ、誰かに会って、その人に自分の名前を伝えてるんだな、、、)
と、その「意味」を感じる。



この時点では、まだ
1.耳から聞いた言葉と、
2.(その言葉がもたらす)「意味」がセットの状態です。

図解すると、こんな感じ:
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次に、いよいよ「訳」を開始するわけですが、残念な通訳者は

Hello. → こんにちは
I'm  → 私は
Mary Jones. → メアリー・ジョーンズです。

と、言葉にとらわれた訳をしてしまう。
言葉(E)を言葉(J)に置き換えてるだけなんです。

まだ駆け出しのウチは、この訳し方のほうが「高速」で訳せて、なんかラクだし、こっちに行きがち。

でも、そういう訳し方の結果出来上がった訳は、
訳: 「こんにちは。私はメアリー・ジョーンズです。」
と、その裏にある原文が透けて見える。

こんにちは。 → Hello.
私は → I'm 
メアリー・ジョーンズです。 → Mary Jones.


ってな具合に。




読者 「じゃあ、どうすりゃいいんだよ!」



言葉のおかげで意味が伝わる。
なので、言葉はとてもありがたい存在だし、大事。

でも、言葉はあくまでも意味を理解するためのツールでしかない。
一旦意味を理解したら、それを届けてくれた言葉におさらばしましょう。
こんな具合に:
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で、意味だけを考える。

通訳者 (ああ、誰かに会って、その人に自分の名前を伝えてるんだな、、、)


言葉を思い出しちゃダメ!
あくまでも、意味だけを考えて。
で、その「意味」を、訳す先の言語(この場合は日本語)を使って、自分だったらどう表現するかを考えて。
元々の言葉を思い出しちゃダメ!

通訳者 (初対面の人に、自分の名を伝える・・・)
そのとき、自分だったらどう言うか、をゼロから考える

めんどくさい。
でも、いい通訳は急がば回れです。




訳例: 初めまして。メアリー・ジョーンズと申します。



とかね。
自然じゃない?こっちの方が。
少なくとも、訳臭くないでしょ?(もっとも、「ジョーンズ」と名乗る人が日本語で自己紹介してる時点で、訳だってのがバレちゃうけどね。。。まあ、それはしゃあないっしょ。)




訳例: 初めまして。メアリー・ジョーンズと申します。

から、英語の原文をイメージしにくいでしょ?

それは、既に化学反応が起きていて、原文の言葉から離れた、自然な訳になっちゃってるからだと思う。



読者 「いいや、最初に書いてあった、教科書的な訳の方がBetter♪」



ああ、そうですか。
まあ、訳って好き嫌いがあるし、ケースバイケースだし、正解は無いんですけどね。

僕は常に、一度話し手の気持ちを受け止め、それを伝えてくれた言葉とおさらばし、その「想い」だけに基づいて訳を構築し、聞き手に伝えるように(なるべく努力)してい(るつもりでおり)ます。
話し手の言葉の裏にある、想いを探りにいく、名付けて「愛のある訳」
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いい役者は、台本に載ってる言葉を捨てて、その裏にある想いを演じるんだろうし、
いい音楽家は、楽譜を捨てて、その裏にある気持ちを表現するんだろう。
いい通訳者も、かくあるべし!

苦闘は続く・・・。
by dantanno | 2012-05-30 15:09 | 通訳 | Comments(4)

「新橋で、しばし童心に返る」のマッキ!

午後3時に、新橋での通訳案件が終わりました。

今頃、IRISの通訳者2人が別の案件に取り組んでくれていますが、
僕は、今日はこれにてお役御免です。



今週金曜日に、南房総にボート釣りに行こうと思っているので、そのときに使う釣りエサを買いたい。
ってことで向かった先が、新橋駅前、SL広場の隣の、サラリーマンの聖地、

新橋駅前ビル

(このビルについては、こちらに結構ディープな案内があります)



なんと、釣具屋さんが2軒も入居しています。
それらをひやかしながら、ビル内を見て回っていると、、、

ん?

ゲーセンがいくつかありますね。

どことなく懐かしい雰囲気を漂わせるそのゲーセンにふと足を踏み入れると、、、、、、、、、、、





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感涙



ああ、雷電。。。



いいんです、分かる人だけ分かってくれれば。

<ここからマニアック地元ネタ>
これのねー、赤か青かで悩むんだよねー♪
あと、黄色い「M」にするか、緑の「H」にするかも、悩ましいんだよね-。
連射機能が付いてれば、赤とMの正統派コースもいいし、
たまには青+Hもおもしろいし。
超一点集中主義の、青+Mもいいよねー。。。
H、分散型だけど、パワーアップ後は案外強力だったりして♪
今度、酒飲みながらじっくり話そうぜ。




雷電だけじゃありません。
マッピーとか、ゼビウスとか、プーヤンとか。
レトロゲーがてんこ盛り!



僕の一番のお目当ては、ロードファイター
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数年前までは渋谷の「渋谷会館」に置いてあって、
ロードファイターをやるためだけに渋谷まで出かけたりしてました。

その後、渋谷会館から台が無くなってしまい、

D 「お前もか、渋谷会館。。。」

と嘆いていた矢先だったので、驚喜しました。



子供~学生の頃、いや、社会人になってからもだけど、こうしたゲームにどれだけの時間を費やしたか。

完全に時間の無駄と言えばそうなのかもしれないけど、
案外「頭の体操」になってたりして。

ほんでもって、頭の中の引き出しから、瞬時に最適な訳を引っ張り出しに行く通訳という職業についた今、
案外それが役立ってたりして。



結局2時間ぐらい、夢中でゲームに打ち込みました。

今後、新橋に出没する頻度が高まりそうです。


<今日のIR通訳用語>
Wishful thinking
遭遇率: ×
意味: 希望的観測
by dantanno | 2012-05-29 03:14 | プライベート | Comments(3)

くだまき八兵衛: 通訳編

Youtubeで、くだまき八兵衛の「がけっぷち芸人 お悩み相談」を観ました。
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なかなかブレイクできず、苦しんでいる芸人たちが胸の内を語っていて、(ちょっとほろ酔いだったこともあり)グッと来ました。

通訳者になりたての頃の自分を思い出しました。



全然仕事が無い。
「がんばろう」と思うんだけど、何をがんばればいいのか分からない。
がんばっても、それが結果につながらない。
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仕事を得るためには、実績が必要。
実績を積むには、仕事が必要。

この無限ループから、どうやって抜け出せばいいのか、で非常に苦しみました。



月に2-3件しか仕事が入らない。
それも、駆け出しの通訳者ということもあり、エージェントに抜かれまくった後の収入は微々たるもの。
その前年まで稼いでいた収入と比べて、このまま行くと、年収は30分の一。



サラリーマンを辞めて、好きな「ことば」の分野で生きていくと決めたものの、
まったく先の展望が見えませんでした。



IRISでは、この問題への解決策を提示したいと思っています。

本来、通訳エージェントって、芸能人にとっての「マネージャー」に似ている、いや、似ているべきだと思う。

売れない演歌歌手と一緒に地方巡業。
安いビジネスホテルに泊まり、CD屋を回って、
なんとか幟を立ててくれないか、CDを置かせてくれないか、と頭を下げる。
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最初から大物の芸能人なんていません。
みんな、「誰、お前?」ってとこから這い上がってきた人ばかり。
その、無から有を生み出す、産みの苦しみを共にするのが「マネージャー」であり、「エージェント」じゃないか。

無名だった歌手が、一流の存在になるプロセスに当事者として携わることが出来れば、
どんなに楽しく、うれしいだろう、と思います。



通訳経歴書を提出させ、経験豊富な人だけを登録させるのであれば、誰でも出来る。
そうじゃなくて、いいモノを持っているのに、なかなか花が開かずに燻っている人を手助けするのがいいエージェントだと思う。



IRISでは、厳選に厳選を重ね、「この人は」という通訳者を選びました。
経験豊富な人もいれば、これから経験を積み重ねていく人もいます。
いずれにせよ、その人のキャリア形成を全面的にバックアップするのがIRISであり、
一度惚れ込んだからには、その通訳者と心中するぐらいの覚悟を持たないといけないと思う。
(正直、今はまだ「キャリア形成を全面的にバックアップする」ほど仕事を紹介できていません)



今、IRISの通訳者である人はもちろんのこと、
将来、IRISに加わってくれる通訳者に対しても言いたい。

実力さえあれば、必ずIRISがデビューさせ、仕事を紹介します。
いや、デビューする/しないは結局みなさん次第だけど、
IRISは最大限、そのバックアップをします。



ちょっと自画自賛しちゃうようで恐縮だけど、
「通訳者になりたい」
と思う人って、ほんとにステキだと思います。

単に「英語が得意だから」とか、そういう安易な理由で、こんなにも大変な「通訳者」という道を志す人はほとんどいないと思う。
やっぱり、「人の役に立ちたい」とか、「架け橋になりたい」とか、何かしらの理想があって通訳者になる人が多いはず。
それが、今の業界の仕組みのせいで、なかなかデビュー出来ず、いずれ心が折れ、別の道を求める人もいると思う。

どうか、通訳という道をあきらめず、精一杯がんばってほしい。
見ている人は、必ずちゃんと見ているから。
IRISは、そういう立派な志を持った通訳者をしっかりと支える、立派なエージェントになりたいです。
by dantanno | 2012-05-27 03:20 | IRIS | Comments(1)

通訳エージェント・ブルース: 「ありがとう」と言う仕事

通訳エージェントの仕事、どんな感じか知りたい?
クライアント(IRISの場合は、主に証券会社)とフリーランス通訳者の間に入って、あれこれやる仕事です。

流れはこんな感じ:



クライアント 「いついつに、投資家A 対 企業Bのミーティングがあるんですが、通訳者手配願います。」
エージェント 「ありがとうございます!至急確認します。」




自分の会社に登録してくれている通訳者の中から、その案件に最も適任と思われる人を選び、打診します。



エージェント 「こういう案件があるんですが、いかがでしょうか。」

通訳者 「対応可能です。」
エージェント 「ありがとうございます!では、よろしくお願いします。」



以上が本番前ね。

で、本番

はい、本番後。

通訳者 「無事終了しました。終了時刻はXX:XXです。」

エージェント 「ありがとうございます!お疲れ様でした。」



月末、クライアントに請求書を送ります。

エージェント 「今月もどうもありがとうございました。請求書をご送付申し上げます。」




本番前、本番後、対クライアント、対通訳者で、計4回「ありがとうございます」と言います。
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4回「ありがとう」と言うのに対し、何回「ありがとう」と言われるか。

基本、ゼロです。

もちろん、何かの折にクライアントや通訳者からお礼を言われることはありますが、
上記業務フローの中で交わされる会話においては、
クライアントからも、通訳者からも「ありがとう」と言われません。



いや、ちょっと待って。
たまにあります。

通訳者がいい通訳をして、投資家・企業からお褒めの言葉をいただいたり、指名を取ったとき。

クライアント 「いい方を出していただき、ありがとうございました。
通訳者様にもよろしくお伝えください。」




これはうれしいですね。
ちなみにIRISでは、クライアントからのこうした言葉をチーム8人全員で共有し、
みんながその通訳者を褒め称えます。



クライアントからの「ありがとう」に、自分の「ありがとう」をそっと添えて、
通訳者たちみんなにメールを転送するとき。

エージェントにとって、一番うれしい瞬間かもしれません。
by dantanno | 2012-05-21 23:28 | IRIS | Comments(0)

ブログのカテゴリー分け変更

珍しく
ブログ書くのがチョーめんどくさい。
と、筆が止まっています。

正確に言うと、
めんどくさい
というよりも、
どうしたもんかなあ
の段階で放置してる感じ。



少し前から、
ブログのカテゴリー分けを変えよう
と思って来ました。

とりあえず新カテゴリーを設定してみました。
「頭をカラッポにするProject」

「プレミアム通訳者の道」

あと、残りのカテゴリーを少しすっきりさせました。



このカテゴリー分けって、案外、その人の人生を映し出す鏡みたいな気がします。
大袈裟?

その人の頭の中がどう整理されているのか。
今、何に興味があるのか。
物事の優先順位はどうなっているのか。
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そういう諸々が、カテゴリー分けから透けて見えるような気が。



さて。
カテゴリーを分けたのはいいものの、なかなか書き出す気力を奮い立たせられず。

この辺は、タダで文字を垂れ流している、言い換えると、
まだ、文章でカネを稼ぐに至っていない者の特権で、
締め切りや編集者に終われることはありません。
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そのうち、気が向いたら書こうと思いまーす!
by dantanno | 2012-05-20 02:12 | Comments(0)

うれしいニュースが続く: オバマ氏、同性婚支持

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何がうれしいって、オバマさんがこれを言い出してくれたことと、さらに、
半分以上の米国民がそれを支持しているということ。
オバマ氏の同性婚支持の表明、米国民51%が賛同 世論調査

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一方、45%の人たちは、同性婚に反対。
大統領を目指すMitt Romney氏も、反対派の一人。
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インタビューで、反対の理由を聞かれると、、、
MR "Because I think marriage should be between a man and a woman."
(結婚というのは、男女間のものであるべきだと思うから。)




ちっちっちっ。
050.gifミット、それじゃダメだよ。
自分の立場、思い、信条を、人に押しつけちゃいけないと思うんです。
(「押しつけちゃいけない」という考え方をミットに押しつけてる自分は、とりあえず棚に上げます。)


Romney氏と、飛行機で席が隣になったり、エレベーターで偶然一緒になったり、たまたま吉野屋のカウンターで隣に座ったりすることがあれば、ぜひ聞いてみたい。

もし、同性愛のカップルから、
DC 「結婚は、同性間ですべきものだ」
って押しつけられたら、どう思いますか?って。

MR 「ハ?何バカ言ってんの?」

って思うでしょ?

じゃあ、自分もしなさんな。




同性愛の人たちは、そうじゃない(Straightな)我々に対し、何も押しつけていない。
ただ、彼らが望むようにさせてくれ、と言っているだけだと思う。

それに対し、我々Straightな人たち(の一部)は、自分達がやりたいようにやるのはもちろん、
自分以外の人にも、自分と同じように行動することを強制しようとしている。



アメリカの大統領になるような「大きな人間」には、
考え方の違う人を受け入れ、彼らがやりたいように出来る自由を確保するヒーローであってほしいです。
by dantanno | 2012-05-12 19:42 | 提言・発明 | Comments(0)

かなり「日本海」なニュース

ちょっと前の、アメリカでのトヨタ・プリウスによる「急加速」問題
クレームや訴訟が相次ぎました。
Prius driver's frantic 911 call


でも、結局問題なかったことが分かりました。
Tests fail to duplicate acceleration problem in Prius

米NY州のプリウス事故、運転ミスが原因=警察
トヨタ、電子制御システムに欠陥ないとする外部調査公表

タチの悪いチンピラに因縁をつけられたような話ですね。



騒動の最中。
豊田社長が議会の公聴会に呼び出しをくらい、追及を受けた際、涙を流したことが話題になりました。
Tracks of His Tears: Why Akio Toyoda Choked Up
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それを「弱さ」の表れetc.として、アメリカでは、さらに批判が高まった面もあります。

僕も当時(まだトヨタに「シロ」の判定が出ていなかったこともあり)、ちょっと
D (泣いちゃうなんて、なんだかなあ・・・)
と思いました。



でも、起業した今、あれは全然「弱さ」ではないと思います。



仮に、IRISの通訳者が、その通訳について言われのない言いがかりをつけられ、
その関係で、僕が議会の公聴会に呼び出され、追及を受けたら、、、

泣いちゃいます、多分。

口惜しさと、怒りと、ふがいなさと、いろんな感情が入り交じって。
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ってなことを考えてたら、こんなニュースが。
トヨタ、13年3月期営業益2.8倍の1兆円 北米・アジアで拡販
Prius demand outpacing U.S. target



業績がいいのはもちろんすばらしいんだけど、さらにうれしいのは、
アメリカで、プリウスが売れまくりなこと。



誰にともなく、日本海に向かって
D 「ざまあみろ~」
と大きな声で叫びたい気分です。
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やっぱり、日本企業が元気になるためには、まずトヨタが元気にならないとね。
by dantanno | 2012-05-12 03:42 | 提言・発明 | Comments(0)

お前の「通訳愛」は本物か?

明日(水曜日)の夜。
日本料理の龍吟に行きます。

シェフの山本 征治さんを取材した「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観て、行くことに決めました。
(動画がこちらにありました)



単に、おいしい料理に舌鼓を打ちたい、というだけではありません(当然、それもあるけどw)。

一番の理由は、上記番組を観て、屈辱を覚えたからです。



この人の、料理にかける情熱がハンパじゃない。
お客さんがいる「本番中」はもちろん、店がハネてから、厨房でトライ・アンド・エラーを繰り返す。
何よりも、言葉の端々ににじみ出る情熱・こだわりが、本物に思えました。

それだけだったら、単に「いい刺激になりました。僕も明日からがんばろ♪」で済む話なんだけど、なんかそこで終わらなかった。



1. 俺は、果たしてこの人が「料理」を愛しているほど、「通訳」を愛しているか。
2. この人が「自分の料理を、さらに上の次元に持っていこう」としているのと同じくらい、「自分の通訳を、さらに上の次元に持っていこう」としているか。


2.については、TV番組が実態を大幅に脚色していない限り(笑)、完敗。
そして、一番ショックだったのは、1.についても負けている気がする、ということ。



これまでも、この疑問は頭の片隅にありました。

僕は、通訳というものを天職(の一つ?)として、相当Loveな自信があります。
でも、その一方で、

D (俺は、イチローが野球を愛しているのと同じぐらい、通訳を愛しているか)

それに対し、正直、そこまでは愛していない/愛せていない、という気がしていました。

そして、その言い訳(?)として、

D (自分は、一通訳者であると同時に、一経営者でもある)
D (通訳は、ライフワークの一つであると同時に、経営という目標を達成するための手段でもある)


上記2点を、自分の中で挙げていました。



そんなこんなで心の平静を保っていた折、山本氏の番組を観ました。



山本氏は、料理人であると同時に、経営者でもあります。
しかも、彼が率いる龍吟は、僕が率いるIRISよりも多くの人を雇い、より多くの課題に挑戦しつつ、より多くの収益を上げ(推測)、そして、より多くの人を喜ばせている。



番組を観ながら、それまでの自分にとって、
通訳を心の底から愛せず、自分の通訳をさらに上の次元に持っていくための努力を怠る言い訳であった

D (自分は、一通訳者であると同時に、一経営者でもある)

が、完全に崩れ去るのを感じました。

去年、忘れもしない、この日に感じた悔しさを思い出しつつ、
D (それとはまた、少し性質が違うなあ)
と感じました。



明日行って、そのおかげで目が覚めて、、、
的な安直なことは期待していません。

ただ、その場に行ってみて、自分がどう感じるのか、を試してみたいです。

そして、長い間抱えてきた
イチローほど通訳(=野球)を愛していないのではないか、上の次元に持っていく努力を怠っているのではないか
という矛盾に、どういう形であれ、そろそろピリオドを打ちたいなあ、と思っています。
by dantanno | 2012-05-09 00:37 | 通訳 | Comments(2)

世界通訳選手権を終えて

GWの休みを利用して、ブリュッセルで行われた「WIC(世界通訳選手権)」に出場してきました。
今年で21回目の歴史ある大会で、僕は昨年に続き2度目のチャレンジになります。

3人のIRIS通訳者が、貴重な休みを犠牲にして、成田まで見送り+応援に来てくれました。
D (その期待に応えなきゃ)
と、全力で挑んだ結果は、、、


第3位!!!072.gif

自分でもびっくり+満足の出来でした。

ちなみに1位は、昨年同様、国連通訳のウィルヘルム・クラウスさん。
さすがです。


競技は2日間に分けて行われます。

初日の逐次通訳は、我ながら結構うまく行き、
D (今年は行けるかも??)
と思ったりもしたんですが、
2日目のリレー通訳(同時)が難しかった。。。

来年こそは、見事優勝を狙います!







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すいません、全部ウソです。
ブリュッセルの「世界通訳選手権」なんてありません。
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でも、あったらいいな、と思います。



科学におけるノーベル賞
料理におけるミシュラン三つ星
ジャーナリズムにおけるピュリッツァー賞
映画界におけるアカデミー賞
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通訳業界には、そのようなものがありません。
優秀者のための賞どころか、業を始めるための、最低限の資格すらありません。

そんな中、通訳者たちはよくがんばっていると思います。



将来、IRISが大きくなったら、始めようかな。。。

IRIS通訳選手権

優勝者には、
IRISの通訳案件を全て紹介し、1st lookのopportunityを与え、
副賞として、電子辞書、ノート、単語帳、ペン等、通訳に必要な道具1年分。

暖かくなってくると、いろんなことを考えます。
by dantanno | 2012-05-08 02:41 | 通訳 | Comments(0)

TVを褒めよう!

ウチの奥さんとTV観てると・・・

「このコかわいい」
「この人かっこいい」
「こういう生き方ってステキ!」
「こういう活動って大事!」
  ・
  ・
  ・




一方で、TV観ながら、

「ハ?何コイツ。」
「バカじゃないの」
「ウワ、キモッ」
「なんでこんなことするかねー」
  ・
  ・
  ・

という人もいるでしょう、きっと。



そういう反応が、一緒にTVを観ている人(例えば、その人の子供)に及ぼす影響について考えてみました。



その人(一緒にTV観てる人ね)
なにか行動を起こそう!
何かに挑戦しよう!
人と違うことをやってみよう!


と思ったとき。

それまでの人生で、ずっと

「ハ?何コイツ。」
「バカじゃないの」
「ウワ、キモッ」
「なんでこんなことするかねー」
  ・
  ・
  ・

と言っているのを見聞きしてきた人は、心のどこかで

(自分もそう言われちゃうんじゃないか・・・)


と不安になると思う。
それでも行動に踏み切る勇気がある人もいるだろうけど。



一方で、、、
その傍らでずっと

「このコかわいい」
「この人かっこいい」
「こういう生き方ってステキ!」
「こういう活動って大事!」
  ・
  ・
  ・


と言われ続けてきた人は、チャレンジングな人生を踏み出しやすくなると思う。



自分の周りの人だけじゃない。
自分の一番身近な人、つまり「自分」も、これまでTVに向けて発してきたPositive/negativeなフレーズに大きく影響されているんじゃないか。

自分にとって、自分が踏み台になるか、足かせになるかを左右するのは自分だと思う。
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タバコの煙と一緒。
スモーカーは、自分だけでなく、周りの人にも影響を与えています(しかも、近い人ほど影響が大きい)。



今度、家族とTVを観るとき。

「ハ? バカじゃないの、こいつ」

をぐっとこらえて、
「がんばってるね、この人」
と言ってみるのもいいかもね。

そう思える対象がTVに登場しないのであれば、、、
TVではなく、書をひもときましょう。
by dantanno | 2012-05-07 12:52 | 提言・発明 | Comments(0)