たんのだんのブログ

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シンガポールに行くと、思うこと (その1): 「ガラガラポン」 VS 「ざらざらザー」

出張で、よくシンガポールに行きます。
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投資家がたくさんいるこの地は、IRの聖地の一つです。(大げさ)




シンガポールは、いろんな民族がゴッチャになっていて、この猥雑な感じがとても好きです。


フードコートみたいなトコに行くと、
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いろんな種類の料理の店が出ていて、
それを、見た目が実に雑多な人たち(肌の色の濃さが、まるでパナソニックのエコナビ照明のような無段階調光)が、
様々な言語で話しながら食べています。
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D (オレはナニジンなんだろうか。。。日本人か?それとも外国人か?)
などと物思いにふけろうとしても、そんなことがどうでもよくなるパワーを持っています、この地は。




シンガポールは、例えて言うなら、
たくさんの人種・言語・考え方・食べ物を、

1.ハコに入れて、
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2.フタを閉じ、

3.ガラガラガラとかき混ぜ、

4.その中身をポンとぶちまけた感じ。



この、なんかゴツゴツした、雑多な感じがとても心地いい。





一方、この前初めて行ったトルコの場合。
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こちらも「いろんな民族がゴッチャになった、猥雑な感じ」という点ではとても似てるんだけど、
トルコの場合、混ぜ合わされたものが「固体」ではなく、粉状な感じ。
(まあ、粉も固体なんですが)




たくさんの人種・言語・考え方・食べ物を、

0.粉状にして、
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1.ハコに入れて、

2.ふたを閉じ、

3.ざらざらざらとかき混ぜ、

4.その中身をザーッとぶちまけた感じ。





「多様性」という意味では似ているはずのこの両国から、全く違う印象を受けました、僕は。
似て非なる (falsely similar)、とはこのことを言うんだなあ、と思いました。
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<今日のIR通訳用語>
Diversity
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遭遇率: ×
意味: 多様性
備考: 人事戦略上、意図的にDiversityを追求している会社もありますね。いいことです。
by dantanno | 2011-11-30 18:36 | 提言・発明 | Comments(0)

IR通訳(者)にごめんなさい

僕の、通訳者としての専門分野はIR通訳

そんな僕が先日、IR通訳以外の分野の通訳をしました。
政治系(同時通訳)。

結果は、、、
負け。
納得のいく通訳Performanceが出来ませんでした。



あれじゃクレーム入るかなあ、どうだろうなあ。
って、そういう問題じゃないですよね。

クレームが入ったら「すいません」
クレームが入らなかったら、舌をペロリと出して知らん顔、って話ではない。
それを言い出したら、「ご迷惑をお掛けしたのであれば、お詫びします」っていう、
TVでよく聞く、意味不明な詫びと同じになっちゃう。

クレームとか以前に、僕自身が恥ずかしくなるような出来でした。



「専門外の分野だったら、ヘタでもいいのか」
んなはずは無いですね。



「専門外の案件を引き受けていいのか」

耳鼻科の医者は、心臓の手術をしちゃいけない。
パイロットは、新幹線を運転しちゃいけない。
じゃあ、IR通訳者は政治系の通訳を引き受けてもいいのか。
ダメでしょうね、ほんとは。
それでも、あれこれとずるい思惑があり、やることにしました。



引き受けた以上、ある程度の準備はしました。
でも、所詮付け焼き刃。
ちゃんとやろうと思ったら、数年の勉強・経験が必要です。



いいの。
十分なパフォーマンスが出来ないであろう事は、引き受けた時点で分かってたこと。
そんなのを引き受けるのは、プロとしてどうなのか、って疑問もひっくるめて引き受けたんだから。

それはいいんだとしたら、何が悔しかったのか。
以下にまとめてみました。



1.出来るのに・・・

全く歯が立たなかったわけではない。
あと一歩、いや、あと二三歩。四歩
ちゃんと出来てる自分が見えるだけに、余計くやしい。

2.自分の小さな殻に閉じこもり、お山の大将をやっていたことを強制的に認めさせられた感


なんか長いタイトルですね。

IR通訳という専門分野の中で経験を積みまくり、DBを構築して、
「絶対にクレームが入らない。指名はたまに入る」
とうそぶいていました。

IRISの経営についても、ちょっとそう。
自分がほぼ完璧に理解できるストーリーを構築し、
それに沿ってあれこれ楽しく考え、その戦略に沿って実行し、その先に何が待ち受けているのかを楽しみにしています。

小さな枠の中でゴチャゴチャやってるのは自覚してるからいいんだけど、今回は、
首根っこをつかまれ、その心地いい枠の外に連れ出され、
自分の無能さ+小ささを強制的に自覚させられた感じ。ドMとしてはたまりません。

3.IR通訳(者)にごめんなさい


その同通で組んだパートナー(Aさんと命名)に、本番中、ちょっと世話になっちゃいました。
初めて、同通で組んだ相手に「完敗」感を感じました。

「完敗」って感じたのは、Aさんがすごいからではない。
Aさんはもちろん上手だったんだけど、
Aさんがうまいから負けたんじゃなく、自分がヘタだから負けました。

Aさんがどう思ったか知らないけど、
今頃「フン、やっぱIRメインの通訳者はダメだな」と思われててもしょうがない内容でした。



僕が起業しようと決めた分野である、IR通訳。
来年から、一緒に楽しく戦う予定のIR通訳者たち。
その全てに対して、ごめんなさい、と感じた一日でした。

IR通訳って、なんとなく格下というか、最上級ではなく見られがち。(その割には、上手に出来る人が少ないんですが。)
自分が忌み嫌うその風潮に、ほんの少し拍車をかけてしまった感じ。ああ、くやしい。

4.で?


もちろん、転んで倒れっぱなしじゃありません。

決めたのは、
こういう政治系とか、経済系、社会系等、幅広く、ちゃんと出来るようになろう
ということ。
そういうのもちゃんと出来る上で、堂々と「IR通訳専門」でいこう、
ということ。

イメージは、徐行運転するフェラーリ。
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(こう書くと「ふーん、じゃあやっぱりIR通訳は「徐行運転」で、たいしたことないんですね」と言われちゃうかもしれないけど、そうじゃありません。ものの例えです。
この辺の、どの通訳のタイプが偉いのか、つまり、サミット・国連の通訳と、IR通訳と、観光ガイド/展示会でのアテンド通訳と、どれが偉くて、どれが偉くないのか、については、別途書こうと思います。
オチだけ先に言っちゃうと、「天は通訳の上に通訳を作らず、通訳の下に通訳を作らず」という感じです。)



ヘンな話だけど、
そもそも、今回の話を引き受けた大きな理由の一つが、
「こういう悔しさを感じられるかも」ということ。
果たして、狙い通りになっちゃいました。


今日は、IR通訳(者)にごめんなさい。
でも、明日からまた立ち上がります!!!
by dantanno | 2011-11-28 23:22 | IR通訳 | Comments(2)

うちのフグ

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寝てるとこ。
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<今日のIR通訳用語>

Blowfish
遭遇率: ×
意味: フグなど、体を膨らませるサカナの総称
備考: 「膨らむ」って、なんという、平和的な攻撃方法でしょう。。。フグLove
by dantanno | 2011-11-27 15:34 | プライベート | Comments(0)

上場廃止、ってどうよ?

オリンパスの上場維持?廃止?が問題になっています。

上場企業としてルール違反をすれば、その程度によっては、上場廃止というペナルティーを受ける、ということですよね。
その原則については重々理解した上で、雑感を少々。


1.上場廃止で困るのは誰か

今回のオリンパスの件で、一番困っているのは誰か。
それは、株主と従業員でしょう。

ほんでもって、仮にオリンパスが上場廃止になったら。
その場合、困るのは誰か。
株主と従業員でしょう。

なんだか泣きっ面に蜂 (One misfortune rides upon another's back)というか、
一番困ってる人を罰するのってどうなの?という気がします。

犯行に携わった経営陣が保有している株を取り上げる方がいいんじゃないの?ダメ?



2. なぜ、決算書の提出をせかす?

決算書の締め切りが12月14日(水)だって。
その日までに出せないと、上場廃止だって。
誰が、なんでそんなに急いでんの?って気がします。

今大事なのは、
一日でも早く決算書を作成・提出することよりも、
何年にも渡る膿を出し切ることなんじゃないかなあ。

仮にそうであれば、「早く出せ、早く出せ」と迫って、やっつけ仕事的な決算書を出させるよりも、
時間をかけてもいいから、正確な・正直な決算書を出してください、
という方が正論のような気がする。


3.監督責任って、どうなってんだっけ?

オリンパスの髙山社長が謝罪している光景は日本中に流れましたが、
東京証券取引所(監督官庁じゃないけど)とか、
証券取引等監視委員会のトップが、「監視」が出来ていなかったことについて謝罪する光景は、
まだ目にしていません。

大体、ウッドフォードさんに問題を告発してもらったに、
罪を犯した経営陣を叱責したり、罰したりするだけなら、誰でも出来る。
そうじゃなくて、日頃から企業の行いや決算書を「監視」して、不正行為を防止するのが
東証なり、証券取引等監視委員会の役目なんじゃないか、と思うんです。
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これまで毎期毎期、
オリンパスに決算書を提出させておきながら、全く不正を見抜けなかった人たちが、
何をもって「いついつまでに決算書を提出できなければ、、、 上場廃止だ!」
と息巻くのか。なんだか不思議。

「決算書見たぐらいじゃ、飛ばしとか粉飾は見抜けないの!」ということなら、
「じゃあ、最初から提出なんか求めなくていいじゃん」とか、
「なおさらどうでもいいじゃん、12月14日(水)なんて」
という気がしてしまいます。

ちゃんと監視出来ていないのであれば、しょうがないから
証券取引等監視委員会等監視委員会でも設置しますか。。。
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<今日のIR通訳用語>

Delisting
遭遇率: △
意味:上場廃止
用例:
投資家 "At such an undervalued share price, why doesn't management buy up the shares and delist the company?"
企業 (失笑)
備考:上記用例は、要は「MBOすれば?」という意味です、多分。
by dantanno | 2011-11-24 21:35 | 提言・発明 | Comments(0)

「危機一髪!投資用マンション」の巻 <前編>

<注:最初に断っておくと、決して「投資用マンション」という概念を否定しているわけではありません。
今の僕は、それを求めていない、というだけです。。。>




ある日の昼下がり。
いつも通り、コーヒー片手に会社の近くを歩いていると・・・・・



「あのー、すいません!」

D (What?)

「ただいま、営業の研修をしておりまして、、、 名刺交換させていただけないでしょうか!?」




D (なんだなんだ、どこぞの会社の新人か?
いいじゃないか、元気があるじゃないか。
見知らぬ人相手に、名刺交換をさせる研修。。。
おもしろい会社もあるもんですな)

D 「はあ、いいですけど・・」


ありがとうございます!!!
わたくし、***ランドの青山(仮名)と申します!!!
以後、よろしくお願いします!!!」


D (いやいや、「以後」とか無いから) 「はい、よろしくお願いします。」




たかが名刺交換、されど名刺交換。

このときの自分が、いかに世間知らずのスットコドッコイだったか・・・。
「一期一会」という言葉の意味を、後から、手痛く思い知らされることになるとは、
このとき全く気付かなかったわけで・・・。
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数日後。

僕が、いつものように、オフィスでネットサ・・・  もとい、
通訳案件に向けた、綿密な予習に集中していると。。。

リーン!
電話のベルが、オフィスの静寂を切り裂きます。

D 「はい、**証券です」


青 「***ランドの青山(仮名)です!」


D (誰だっけ・・・)


青 「ハイ! あの、先日名刺交換をさせていただいた者です!」


D 「ああ、はいはい、どうも」


青 「ハイ! えー、それでは改めまして、こんにちは!」

D 「ハ?は、はい、こんにち・・」


青 「ハイ! 本日は、丹埜様に 投資用マンション をご紹介させていただこうと思いまして・・・」

D 「あ、あの、興味ありませんので」


青 「ハイ!ただいまですね、都心の物件と、郊外型の物件と、両方ご紹介しておりまして・・・」


D 「あ、いえ、あの、全然興味無いんで」


青 「ハイ!ということで一度、お時間を頂戴し、直接ご説明差し上げたいんですが。」



D (ああ、なんだろう、この 土足で蹂躙されるような感覚。
ほんとに身勝手な人なんだから・・・。でも、そういうところが、案外キライじゃない・・・
イヤイヤ、負けるな、ダン)

D 「いや、あの、ほんとにすいません、ちょっと今忙しいんで・・・」


青 「ハイ!では、お会いする前に、お電話で当社のマンション購入のメリットを・・・」






フツー、こういうセールスって、絶対向こうからは電話を切らないじゃないですか。
なんか、マニュアルにそう書いてあるんでしょ、「ああ言えばこう言え」みたいに。
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なので、大抵はこっちが
「すいません、今ちょっと忙しいんで、すいませ~ん」

とか言いながら、勝手に切る羽目になるんですが、
今回の場合、なまじっか一度ちゃんと会ってご挨拶しちゃってるだけに、それがしにくい・・・。

釣った魚と目が合っちゃうと、もう食用には出来ず、ペット OR リリースってなっちゃうのと似てるかなあ、似てないか。



青 「・・・・・・・ <中略> 
というわけでして、この超低金利の時代、ぜひ当社のマンションを・・・ <中略>

・・・・ <中略> お客様の中には、1戸だけでなく、複数戸ご購入し、リスクを分散されている方も・・・・ 」


D (この場合、複数戸買った方がリスクが高そうな気がするオレがおかしいのか?
1戸にしといた方がいいだろ。 じゃあ、とりあえず1戸くださ・・・
おっと、危ない、危ない。 あやうく口車に乗せられるところでした)




青 「エリアは、どちらをご希望ですか?」


D 「え?エリア?いや、あのですね・・・」




これはもう、ちゃんと言わないとダメだ。
テキトーにあしらっていると、お互いのためによくない。
よし、ハッキリ言おう!

D 「あのね、青山(仮名)さんね。」


青 「ハイ?」






そして、その後数分かけて、
自分が過去に不動産を購入し、とんでもない目に遭っていること。
なので、当面不動産には全く興味が無いことを説明。
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っていうか、そもそも先立つものが全く無いこともご説明。

なんでこんな話をしてんだろ。
しかも、すぐ近くには同僚達がいるので、あんま大きな声も出せない。

D 「でね、今ね、正直全然お金無いんですよ。」


青 「ハ?なんですか?もう一度お願いします。」


D 「だ、だから、あの、全然お金無いんです・・・」




さらに、間もなく起業を控えており、今後のなけなしの貯金は、全部それに突っ込む予定であること。
ローンなんか、とても組んでられる状況じゃないことを一通り説明。

ふー、すっきりした。



最後におまけで、

D 「でもね、青山(仮名)さんは、元気だし、イケメンだし、きっと買ってくれる人いっぱいいるから、
僕みたいに見込みない客はほっといて、他のお客さん当たったほうがいいですよ。
ね?がんばって!」


青 「ハイ!ありがとうございます!  で、複数戸ご購入いただいた場合のローンの手続きなんですが・・・」


さすがに電話を切りました。

(後編に続く)


<今日のIR通訳用語>
Persistent
意味:
繰り返し起こる     a persistent cough
根気強い/しつこい a persistent salesman
by dantanno | 2011-11-23 07:17 | プライベート | Comments(0)

カナエールで学んだこと: リーダーは具体策を語れ

今から数ヶ月前のこと・・・。

奥さんが関わっている、カナエールというイベントに参加しました。

その時の記事に、
--
当日、絶対に何かを感じ、「モト取ったぜ!」と思う自信があります(笑)。

--
と書きましたが、果たしてその通りになりました。

カナエールで得たタネを植え、ようやく刈り入れを迎えることが出来たので、ここにご報告します。





日曜日、IRISの、今年最後の勉強会を終えてきました。
最終回は、「勉強」ではなく、IRISの実務がどうなるか、を説明する場にしました。



いっつも、「日本の通訳界を変える」とか、「真のフリーランスになろう」とか、
風呂敷広げに勤しむ一方、実際にどうやってやるのか、を説明してこなかったな、と思ったので。

そう思わせてくれたきっかけが、カナエール。




9月23日(祝)。
カナエールの会場に行くと、たくさんのスタッフが意欲的に、颯爽と活動していました。

スタッフ達は、みんなお揃いのTシャツを着ているので、一目で分かります。
老若男女。専門家から、シロウトまで。
(なんか、将来のIRISみたいでしょ?)



なんでこの人達は、こういう動きをするのか。
高い給料もらってる従業員でもなかなかこうはいかないのに、
なんで無報酬なのにこうやって意欲的に動くのか。

一日中観察しながら、その秘密を考えました。

そして浮かんだ仮説が、
リーダーが、夢だけではなく、具体策も語っているからではないか
というものでした。




このリンク先を、ちょっと下の方までスクロールしてみてください。

「児童養護施設の子供たちをサポートしよう!」
とか、
「教育問題を解決しよう!」
とか、
そういう「夢」ばかりじゃないでしょう。
むしろ、夢の話はあまり出てこなくて、具体策の話ばかり。
(図とかも分かりやすいでしょ?)

まず、2分間の動画で夢/イメージを語り、
次に問題点を説明し、
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ほんでもって具体策を説明する。
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とてもシンプルで、潔いでしょ?



これだ・・・・・・・(ニヤリ)
と思いましたね。



夢ばっか語ってるリーダー(オレ)は、実は逃げてるだけ。
そんな人(オレ)に、人(通訳者)はついてこない。
「いつか武道館で・・・」もいいけど、まず楽器買えよ、って話です。
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やっぱ具体策を語らないと。

言い換えると、
具体策をちゃんと語ることが出来れば、人はついてきてくれる(かもしれない)
という感じ。

しかも、その具体策が無いならまだしも、
IRISの場合、せっかく練りに練った戦略たちがたくさんあるのに、
それをちゃんと説明しないのはおかしい、もったいない。
その、当たり前の事実に気がついたのでした。



さて、日曜日。
恐る恐る、具体策を語ってみました。

どれも、通訳者たちにとっては突拍子も無いアイデアばかり。
ドン引きされても仕方ありません。
その結果は、、、
結構好感触だったかも。

しかも、一番よかったのは、
みんなが最初から「ダンさん、それサイコーです、それで行きましょう!」
と、ノリノリではなかったこと。

ちょっとおっかなびっくり、手を出してみてはひっこめ、様子をうかがっている感じ。
いろいろと質問してくれて、少しずつそのアイデアの輪郭を確かめる感じ。

ドン引きも困るけど、ノリノリも、それはそれで困る。
慎重な興味 (Cautious interest)を示してくれたことが、一番うれしかった。



多分、まだまだ説明が足りないと思うし、
通訳者の意見を聞きながら軌道修正していかないといけない点も多々あると思う。
実際、日曜日に出た意見を元に、ちょっと手直ししようかな、と思った点もありました
(みんなありがとう)。

いずれにせよ、具体策を語ることの重要性を確認できたのは、とても大きな収穫でした。
Thank you, Canayell!


<今日のIR通訳用語>

Cautiously optimistic
遭遇率: △ (10/1500)
用法: We remain cautiously optimistic、とか
備考: 企業が「依然、楽観はしておりませんが」と言った場合、
訳は"We still cannot be too optimistic"とかでもいいけど、
"We remain cautiously optimistic"もかっこいいかも。
使ってみてね。
by dantanno | 2011-11-21 07:27 | IRIS | Comments(0)

フリーランスというもの(Finale): 真の「自由」を勝ち取るために

前号(Google・トヨタ・IBMが組んで、日本の通訳業界に参入を表明!?)はこちら
予告編から読みたい、という方(あざっす!)こちら




長々と書いてきましたが、ここらで一旦話をまとめようと思います。
これまでの話の要点は、例えば以下の通り:


1. エージェントの下請けであるうちは、「真のフリーランス」とは言えない(と思う)
エージェント「に使われる」のではなく、エージェント「を活用」するのが真のフリーランス(だと思う)

2. (これ書くの忘れてた) 通訳者が「真のフリーランス」にならないと、通訳というものがCommoditizeしてしまいがち。
通訳料金に下げ圧力がかかってしまう (製造業における、あまたある下請けの事例ご参照)。

3. エージェントから自由になりきれない葛藤・鬱屈を抱えたモンスター通訳者(僕は結構好き)

4. グローバルな一流企業(Not free)は、軍隊のような統率力・機動力をもってビジネスを遂行する。
「気が向いたらやる」的な自由(Free)で、これに勝てるのか。


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それらをふまえ、IRISでは、以下を目指してみようかな、と思います。




IRIS通訳者は、エージェント(IRIS含む)に使われる下請けではなく、
エージェントを活用する、「真のフリーランス」になっていただきたい。

「真のフリーランス」は、エージェントに「選ばれる」のではなく、エージェントを「選ぶ」
(↑これ大事。ビジネスの世界では、「選ぶ」人の方が「選ばれる」人よりも強いんです)

「真のフリーランス」になるためには、「力」が必要。
自由は与えられるものではなく、で勝ち取るもの。

通訳者にとっての「力」は、いろいろあるが、IRISで重視するのは、クライアントから選ばれる(指名される)力
それがあれば、通訳者はエージェントよりも「強く」なり、エージェントを「選べる」

「強い」通訳者は、颯爽としていて、かっこいい(多分。まだ、あんま実物を見たことがない)

そういった強い通訳者が集まり、統率・機動力をもって動くプロ集団になれば、
グローバルな一流企業とも互角に戦い、勝てる

他のエージェント
をリスペクトし、協調しつつ、
IRISが先頭に立って、日本の通訳業界をより良い方向に導いていく
 
他のエージェントは「敵」ではなく、どっちかというと仲間)

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こんな感じかなあ。
言うは易し、ですね。

ようやく、前説(笑)が終わりました。
上記に基づき、明日具体策を説明します。

See you on Sunday!!
by dantanno | 2011-11-19 09:54 | 通訳 | Comments(0)

フリーランスというもの(Part 8): Google・トヨタ・IBMが組んで、日本の通訳業界に参入!?

前号(「お願い」します)はこちら


タイトルでびっくりさせちゃいました?すいません。

末尾に「?」さえつければ、どんな突飛なことも書いていいという、
日本のスポーツ新聞のローカルルールに従ってみました。



でも、ちょっと考えてみてください。
もし、本当にそうなったら。



Googleでも、トヨタでも、IBMでも、どこでもいいです。
もし仮にですよ、グローバルな一流企業たちが、一斉に手を組んで、日本での通訳ビジネスに「本腰を入れて」参入することを決めたら・・・・・

既存のエージェント、そしてそこに登録しているフリー通訳者たちは、それに太刀打ちできると思いますか?

「余裕でしょ」という人もいるかもしれないけど、
僕は、きっとひとたまりもないんじゃないか、と思います。



Google・トヨタ・IBMの、計何万人、何十万人といる社員の中から、日英バイリンガルの選りすぐりの精鋭達を集め、
海外の、通訳学科のある一流大学院と組んで、半年間に渡り、朝から晩まで徹底的に通訳の英才教育を施し、
その間、各社のトップセールスマン達が、新しく始める通訳ビジネスを、日本のクライアントたちにあの手この手で売り込みまくり、
そして半年後、、、
元々素質のあった社員達が、成果主義をベースにした年棒制度の元、いい通訳をしまくる・・・・・。



脅威ですね。
我らが「既存の通訳業界」では、勝てない気がします。



なぜ勝てない気がするのか。
Google等、一流企業の社員が、フリー通訳者たちよりも優れているからではありません。

統率力・機動力があるからです。



彼らは、まるで軍隊。
上からの命令に基づき、パッと同じ方向を向き、ガーッと走ります。
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一方、我々フリー通訳者業界は・・・
「まあ、気が向いたらやればいいんじゃないの?」
という感じ。
「心構え」で既に負けているんです。

フリーが、Not freeに勝つのは至難の業だと思う。





でも、心配ありません。
Google・トヨタ・IBMが連携し、日本の通訳業界に「黒船襲来」することはないでしょう、多分。
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でも、それは彼らが「参入できない」からではない。

なぜ参入しないのか。
彼らからすると、日本の通訳業界は「マーケットとしてあまり魅力がない」から。
Internet、クルマ、ITの方が、彼らにとって魅力的な市場だから、参入してこないだけです。





ライバル(仮想敵)を設定し、そのライバルに勝つためにがんばる、というのは、
ビジネス上、有効な手段だと思います。

IRISの「ライバル」は誰か。
一見、「既存の通訳エージェント」がライバルでしょ?という気がしますが、
実はそうではないと思っています。

11月20日(日)の説明会でご説明しますが、向いている方向が違うので。
全く違う業態であり、我々の直接の敵ではありません。

(例えて言えば、中古車屋とレンタカー屋みたいな関係?
店構え等、外見は似てるんだけど、実は全然違う業態。
一方は「クルマほしい」人を客とし、一方は「クルマいらない」人を客にしている。

まあ、でも、より広い視点で見れば競合していますが。
クルマほしい人が増えちゃうと、クルマいらない人が減っちゃうので。ま、いいか。)





IRISにとっての脅威、および仮想敵は、他のエージェントではなく、実はGoogle・トヨタ・IBM連合。

彼らが「参入してこない」ことにあぐらをかくのではなく、
仮に、彼らが満を持して参入してきたとしても、それと互角に戦い、打ち負かせるような、
強い会社・強い仕組み・強いフリーランス通訳者集団を創りたい。

次号、いよいよ(ようやく?)完結編です。

フリーランスというもの(Finale): 真の「自由」を勝ち取るために、につづく>
by dantanno | 2011-11-17 19:11 | 通訳 | Comments(0)

フリーランスというもの(Part 7): 「お願い」します

前号(モンスター通訳者と赤提灯で一杯ひっかける)はこちら


前号、ちょっと調子に乗りすぎました(汗)。。
ややトーンダウンしつつ、続けます。



IRISの勉強会参加者に、モンスター通訳者はいません。
でも、やや同路線の問題で、経営者として頭を悩ませることがあります。

それは、、、
僕は通訳者に対し、『お願い』しか出来ない、ということ。
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例えば。
僕が「通訳者によかれ」と思って、通訳者たちに何かをお願い事をしたとします。
宿題でもいいし、事務的な依頼でもいい。

それに対し、一番多い反応は、無視
(「無視」というと悲しいので、僕は「スルー」と呼んでいます)



なぜスルーされてしまうのか。
もちろん、「通訳者が怠慢だから」ではありません。

そもそも、僕のお願い事が的外れだったり、
僕に人望・説得力・etc.が不足しているから、というのが主な理由なんですが、
それに加え、
通訳者たちは「部下」ではないので、僕からは、何も指示・命令できない

というのもあると思います。

「お願い」するしかないんです。

それに対し、通訳者たちは、
「気が向いたら」やる
「気が向かなかったら」やらない、となるわけです。



会社の上司・部下の関係じゃないんだし、当たり前の話なんですけどね。
ただ、ときどき無力感を感じます。



これが普通の会社における、上司・部下の関係であれば、
上司からの指示に、部下は従わなければいけない。

仮に従わないのであれば、
「なぜ従わないのか」をちゃんと説明したり、
代替案を提示したりしないといけない。

でも、フリー通訳者の場合、エージェントは「上司」ではないので、
エージェントが言ってくることに従う義務など全く無い。
「気が向いたら」やればいいし、気が向かなければ、無視すればいいわけです。
(今のIRISの場合、そもそも勉強会に参加しているだけで、IRISに登録すらしていないので、何をか言わんやです。)



これだと、一体どういう問題があるのか。063.gif

何も指示出来ず、いつも「お願い」するしかないエージェントにとって、経営・運営が難しくなるのはもちろんですが、
フリー通訳者本人にとっても、何か悪影響はないのか。

次号で考えてみたいと思います。

Part 8: Google・トヨタ・IBMが組んで、日本の通訳業界に参入を表明!?、につづく>
by dantanno | 2011-11-16 19:01 | 通訳 | Comments(0)

フリーランスというもの(Part 6): モンスター通訳者と赤提灯で一杯ひっかける、の巻

前号(モンスター通訳者現る!!)はこちら



モンスター通訳者と新橋へ。
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(この物語はフィクションです。
また、通訳者は女性が多いので、勝手に女性のMonsterを想定。
実際には、男性(オス?)のMonsterもいることでしょう)






D 「モンさん、正直、ちょっと恐いッスよ。初めて同通で組んだとき、僕、超ビビリまくりでしたもん」

M 「フン、悪かったわね、恐くて。 あ、ちょっとお兄ちゃん、ハイボール濃いめで!!!

恐い・・・



M 「アンタ、この世界で何年目?」

D 「あ、えーと、フリーとインハウス、通算で3年半です」

M 「フン、このヒヨッコが。こちとら**年やってんのよ。 お新香まだ?!?!



恐い・・・
なんとかして、モンさんの心を開かないと。



D 「つ、通訳者になりたての頃って、モンさん、どんな感じだったんですか?」

M 「そんな昔のことは忘れたわ。でもね、その頃の私は、こんなじゃなかったわよ。」


ようやく、モンさんが心を開き始めます。

M 
「想像してご覧なさいよ。
こちとら、フリーになって**年。
その間、自分のウデ一本でやってきたの。
誰も教えてくれず、誰も怒ってくれず、
結局、頼れるものは自分だけなのよ、この世界は!

クレームもあったわよ、そりゃ。 傷だらけの、満身創痍よ。
でも、その一方で、少しずつ実績が積み上がってきて、指名してくれる客、固定客が増えて、、、。
そりゃ、アタシじゃなくても、少しぐらい、気が大きくなるわよ。
大体ね、ちょっと気を張ってるぐらいじゃないと、やってけないの。

でもね、所詮、エージェントから完全に自由になることなんて出来ないのよ。
クライアントから直接仕事を受けたら、モラル違反だしね。
ちょっと、そこのアンタ! いいちこ、大至急ボトルで頂戴!!!






酔いつぶれたモンさんをタクシーに押し込みながら、
D (モンさんもいろいろあったんだな・・・)
と、ちょっと胸キュンになることでしょう、僕は。
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モンさんは、なぜこうなってしまったのか。

元々、「会社」とか、「上司」とか、「指揮命令系統」とかがあまり好きじゃなかったのかもしれません。
だからフリーになった、というわけでもないでしょうが、一つのインセンティブではあったかも。

そこに加え、誰からも指示・命令されない、誰からも怒られない状態が何年・何十年にわたり続く。
野放し状態なわけです。



何かアホなことを言った場合。
そこが会社であれば、上司が「アホ」と言ってくれます。
でも、フリーの場合、誰も「アホ」と言ってくれない。

<ブログもそう。アホな「再現VTRブログ」を書き、悦に入っていても、誰も「アホ」と言ってくれません>



その一方で、ウデ・実績だけはどんどん積み上がっていく。
ベテランになればなるほど、裸の王様になって当然、という気もします。


(ここに「裸の王様」をイメージした画像を挿入したかったんですが、
なんだかヘンな画像しか見つからなかったので断念)




モンスターたちに共通する(と思う)のは、どこか卑屈で、鬱屈した雰囲気。
自分には実力があるのに、その一方で、
いつまでたっても、完全に「エージェントを活用する」にいたらず、
どこかで「エージェントに使われ」ていることに対する葛藤があるんじゃないか、と思います。
僕がベテランになったら、きっとそこが一番気になるだろうから。



モンさんみたいな人は好きだし、別にそういうあり方もいいと思うんだけど、
通訳者にとってベターなのは、もっとスクスクと力を付け、まっすぐ伸びていくことではないか。



IRISでは、モンスターにありがちな葛藤・鬱屈が無い、ステキな、颯爽としたベテラン通訳者を輩出したい。
業界内外の人たちが憧れるような、楽しそうで、カッコイイ通訳者。

そのためには、一体どうすればいいのか。

Part 7: 「お願い」します、につづく>



<今日のIR通訳用語>

Wrong side of the borderline

遭遇率: 限りなくゼロに近い。
投資家が、昔日本に住んでいたりして、ちょっと日本語が分かる人の時に遭遇しました。

用法: 
投 "My Japanese is right around the borderline of being able to understand what people are saying. Unfortunately, it's on the wrong side of the borderline."
とのこと。なかなか、シャレたことを言いますね。

備考: ちなみに、こういうとき(投資家が日本語ちょっと分かるとき)、「どこまで訳すか」がポイントになります。
投資家がフンフン頷いているときは、通訳者も (ま、今のは訳さなくていいか) となりがちですが、
たまーに
投 "フンフン、アーハー、I see・・・   →   What the heck was he saying??"

となるので、注意が必要です。
by dantanno | 2011-11-15 23:20 | 通訳 | Comments(0)