たんのだんのブログ

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翻訳に対する心構え

通訳者のみなさんは、翻訳は好きですか?

「翻訳も結構好き♪」という人と、「私は絶対通訳の方がいい!」という人と、両方いますね。どちらの気持ちもよく分かります。
僕はまあ中間派ですが、結構好きな方です。
いや、はっきり「好き」と言ってしまってもいいかも。


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好き嫌いはさておき、翻訳は、通訳力アップのためのいい訓練になると思います。

通訳・翻訳で、やっていることは要は同じような気がします。
通訳は時間的な制約の中でやるので、どうしてもその分訳のクオリティが落ちます。
一方、翻訳の場合、いくらでも時間をかけていいので(締め切り前であれば・・)、「時間の制約を無くした通訳」と捉えています。

言い方を変えると、通訳の場合、
時間的な制約がある ≒ 瞬時に訳さないといけない → その分、訳のクオリティが落ちるのはやむなし
といった、よく言えばいさぎ良い割り切り、悪く言えば逃げがあると思います。

ところが翻訳の場合、原文の意味・背景について調べるのにも、訳を考えるのにも、いくらでも時間をかけていいので、「時間の無さ」が言い訳にならない。
つまり、翻訳の場合、「これが私の限界です。これ以上うまく訳せません」という訳が出来てしまうわけです。

通訳の訓練として翻訳をする場合もそうですが、業務として、カネを取って翻訳をするのであればなおのこと、この「完璧な訳」を実現するという責任感をもってやらないといけないと思っています。

by dantanno | 2011-06-30 18:47 | 通訳 | Comments(0)

東電の株主総会に思う

昨日、東電の株主総会が行われました。
そのニュースが今朝流れていました。
本来非公開であるはずの株主総会の模様を携帯で盗撮した映像で、株主達が東電役員陣に罵声を浴びせる様子が延々と流れていました。
それを見ていて、002.gifと思うことがあったので、書いてみようと思います。

1.僕は、IRに携わる人間です。
IRとは、投資家と企業の間で行われるPR活動で、
投資とは、投資家が企業を応援することだと思って、日々IRに参加しています。
株主総会に参加する資格があるということは、東電の株主であるわけです。
その総会の模様を携帯で盗撮し、メディアに売るとは、一体どういう株主か、とまず思ってしまいます。

2.非公開である株主総会の模様を、① 「メディアに売る」ことを目的として盗撮すること、さらには
②それを、盗撮されたものと知りながら、朝のニュースで流してしまうこと、
これは「犯罪」なのではないか、と思うわけです。

(ちなみに、東電は今回の株主総会を公開して行い、謝罪すべきは謝罪し、正々堂々と主張すべきは主張すればよかったと思いますが。普通は、競争上、株主総会は非公開であって然るべきだと思います。)

「東電は悪者。悪者に対しては、何をしてもいいんだ」というロジックなのでしょうか。ダメでしょ、そんなの。

3.いい加減、弱い者いじめはやめませんか、と思います。
東電は、いまや完全な「弱者」です。
その、地に倒れた弱者をさらに踏みにじるような真似は、一部の人にとって、Entertainmentとして、ネタとしてはおもしろいのかもしれませんが、社会を良くする方向には作用しません。
それを視ている我々も我々で、この視聴者にしてこのメディアあり。We only get the media that we deserveな気がします。

4. 3.に関連しますが、メディアは正義の味方であってほしい。
弱者をさらにたたくのではなく、強者をたたき、弱者を助ける、かっこいいジャーナリズムであってほしい。

TVをつければ、東電の株主総会の盗撮映像が流れている。
新聞を開けば、やれ菅さんはダメだ、民主党はダメだ、的な記事で溢れかえっている。
その根底には、「我々は強者をたたいている、正義のジャーナリズム」という意識があるかと思いますが、実際は逆で、今は政治、そして東電は完全な弱者になっています。
それをさらにたたくのではなく、例えば「東電は今こういう面でがんばっている」とか、「今日、菅さんはこういういいことをした/言った」とか、そういうポジティブな記事を書く、勇気あるメディアの出現を熱望します。
by dantanno | 2011-06-29 22:58 | 提言・発明 | Comments(0)

「正確な訳」に逃げていないか : その②

(最初の記事はこちら



以下の2つの絵。 
それぞれ、誰の絵か分かりますか?


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両方ともピカソの絵です。

①は1924年に、
②は1953年に描かれた絵です。

言わずもがなですが、ピカソは、
「②のようなデフォルメされた絵しか描けない」
のではなく、

「①のような絵も描けるが、あえて②のような絵を描いて」
いるんですね。




ちなみに、10代の頃に描いたとされるデッサンはこちら。
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さすが天才ですね。。。



さて、我々通訳者に当てはめてみるとどうでしょうか。
僕は、4段階に分けて整理しています。

第1段階 「子供の落書き」
昔の僕のように、「意訳・要約した訳しか出来ない」レベルですね。
まだシロウトです。

第2段階 「カメラで撮った写真」
「私はまるで機械のように、正確な訳出が出来ます」まで行った人。

第3段階 「美しい絵画」
これは、「①のような絵も描けるが、あえて②のような絵を描く」、つまり
「正確に訳すことは出来るが、あえてそれをしない」訳。
前回の投稿で言った「愛のある訳」ですね。
そっくりそのまま再現しない、という意味では、カメラで撮った写真よりも、「絵」に近い訳になります。

ここで終わりと思いきや、もっと上がありますね。それは

第4段階 「写真+絵画の二刀流」
常に「愛のある訳」をすればいい、というわけではありません。
理想的なのは、カメラと絵筆を両手に持ち、時と場合に応じて、カメラで写真を撮ったり、キャンバスに大きく絵を描いたり、と、自分の技術を使い分けられる通訳者だと思います。

なぜ、第2段階や第3段階で止まってしまってはダメなのでしょうか。
「愛のある訳」ばかりしていると、どういう問題が起きるのか。
そして、今第2・第3段階の僕は、どうすれば第3・第4段階を考えてみました。


by dantanno | 2011-06-28 08:03 | 通訳 | Comments(0)

「正確な訳」に逃げていないか : その①

自戒ネタです。



通訳を始めた頃、僕の訳は意訳・要約が多かった。
なぜそうだったのかというと、
①その方がいいと思っていたのが半分。
残りの半分は
②まだメモ取りの技術が不十分で、電子辞書もうまく活用できず、リテンション能力も低く、そうせざるをえなかったから。



その後、毎日Shadowingを一定時間、センテンスをずらして行うことにより、リテンション能力を高めまくりました。
自分でもはっきりと「ああ、上がったなあ」と感じるほど。



Shadowingにはいろいろなやり方があるでしょう。
例えば:

①Speakerの発言をすぐに再現
②Speakerの発言を、センテンスをずらして再現
③Speakerの発言を、センテンスをずらし、あえて他の表現でReproduce(同じ表現を使うのは禁止)
④その他、おもしろいやり方があれば教えてください!

一般的に「Shadowing」といった場合、①を指すことが多いのかもしれませんが、僕が好きなのは③です。一番脳が疲れます(笑))。③だと表現力(正確には、「頭の中の引き出しから、すぐに表現を探しに行く能力」)も磨ける気がします。



ーーー



リテンション能力がアップするとともに、通訳にもだんだん慣れてきました。
そして、より正確に訳せるようになりました。

Speakerが言っていることを、ほぼ正確に再現できるようになる。多少長い発言でも、ちゃんと再現できる。
・・・・・。
酔いましたね、そのAbilityに。だって、昔は出来なかったんですから。



ただ、不思議なことに、ウデは上がったはずなのに、「昔の方が通訳を褒められたなあ」と感じました。
また、自分でも、当初の「酔い」が冷めるとちょっとした違和感が残りました。
その正体がなんなのか考えた結果、自分は


「正確な訳に逃げているのではないか」


と思いました。
ガーン。。。

つまり、「正確に訳せばいいんでしょ」ってことで、何も考えずに訳出をしているんですね。
「聞き手にとって一番分かりやすい訳かどうか」はお構いなしに、「Speakerが言ったのはこうです」と再現しているだけ。それじゃ、通訳機能付きのテープレコーダーと同じですよね。 (そんなのあったらほしいけど)

そこで最近では、さらに上のレベルを目指しています。
名付けて、「愛のある訳」

Speakerの発言内容をちゃんと拾えた。
全部正確に再現しろ、と言われれば出来る。

その上で、あえて「分かりやすくデフォルメ」させる。
(ただし、意味を変えない程度に)
その目的は、もちろん「聞き手にとって分かりやすく」するため。

これが、僕が最近求めている訳です。

「そんなの当たり前でしょ」と一流の通訳者たちに言われてしまいそうですが、まあいまさら気付いたのでしょうがありません(笑)。

その②では、「愛のある通訳」について、もう少しつっこんで考えてみます。

<続きはこちら>

by dantanno | 2011-06-27 07:46 | 通訳 | Comments(0)

磯遊び

土日、行ってきました、磯遊び!
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一路房総の海へ。
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途中、弟が経営する宿泊施設サンセット・ブリーズ保田に立ち寄ります。
今日は合宿がいくつも入っているようで、盛況でした。ちびっ子達の軍団もいました。
海の目の前です。
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ようやく最終目的地に到着。
どこか、南の島みたいでしょ?(まあ、実際そうなんですが・・。)
これは館山の「沖の島」というところで、東京から1時間半です。
子供を連れてくるにも最高の場所ですよ。
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戦ってまいります!この瞬間がたまりません。。。。。
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4時間後・・・・・。
いやあ、かわいいのが採れました!今度、ちゃんとカメラで撮って、ご紹介します。

房総半島を横断し、鴨川へ。
明るいうちから入るお風呂はいいですよねー。
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千葉県、鴨川市の隣の町、天津小湊にある隠れ家。波を見ながら乾杯。この日はなんと9時に就寝。小学生レベルですね(幼稚園か)。
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翌朝、頭がクリアになったところで、IRISの今後の進め方を考える。
IRISのことを考えるときは、いつも真っ白なスケッチブックを使います。
全てゼロベースで、まっさらな状態から考えるため。
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ある程度やったところで見切りをつけ・・・
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好きなものに囲まれて、、、いやあサイコーですね。
釣りの時に聴くのは、南佳孝などがお気に入りです。

あまり釣れませんが、そんなことはお構いなし。
地元のネコに、刺身の残り物とか、釣りエサのエビなどをあげて遊ぶ。
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その後、午前中に現地を出発し、早めに帰ってきました。

自然の中で遊んで帰ってくると、顔つきが全く違うのが自分でも分かります。
なんかこう、「元気」な顔になってるんですよね。
きっとカラダにも心にもいいんでしょう。また行こうっと!
by dantanno | 2011-06-27 03:02 | プライベート | Comments(0)

合宿

今日は、、、、ジャーン!!


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磯遊び+釣りに行ってきます。
朝5時出発予定でしたが、寝坊+二日酔いで、今出発します。

千葉の磯で、Snorkeling+Fishingをして、家の海水魚水槽に入れる仲間達を採ってきます!
どんな魚が採れるんだろう。。。。。。。。。ワクワク。
by dantanno | 2011-06-25 19:33 | Comments(0)

船上通訳

今日は屋形船でIR通訳。

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といっても、お客さんは結構直接会話してるし、芸者さん(そう、芸者さんもついたんです)が英語得意だし、あまり通訳はせず、もっぱら飲み食いに専念。

そのうちに、芸者さんの唄と踊りが始まりました。

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続いては紙切りの芸です。

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今晩の仕事(遊び?)で、思ったことが2つ。

1.日本のIRは、もっとこうあるべきなんじゃないか。

今回、企業主催で投資家を迎えての宴でしたが、双方がとてもリラックスし、投資家もとっても喜んでいました。
僕はいつも、会議室でのIRミーティングだけでなく、こういう飲み会をやって、そこでフランクな意見交換をすべきなんじゃないか、と思っているんですが、今日の場はそれをさらに一歩進め、日本の文化の紹介までしてしまうという、超ナイスアイデアだと思いました。

2.芸者さんや紙切りのおじさんの芸を見ていて、「通訳者と同じだな」と思いました。

これは、アートや芸能を観に行くと常に感じることです。
日頃の鍛錬の成果を本番で出す。
芸を通して観客を感動させる。

一番重要なのは、失敗を恐れてオドオド・ビクビクするのではなく、どうやって客を感動させてやろうか、とワクワクすることだと思います。そしてそれは、すぐに会場に伝わります。

今日の演者達は、みな楽しそうに芸を披露していました。
通訳者も、そうしたほうが絶対楽しい!

たまに芸者さんが、演じている最中にちらっと会場を眺めるしぐさとか、
会場の話が盛り上がりすぎていて、皆があまり唄を聞いていないとき、
「ああ、今きっと、「誰もヘッドセットつけてないじゃん(涙)」と思いながらブースで奮闘する通訳者と同じ気持ちなんだろうな」
などなど。

とても実りの多い宴でした!

屋形船の夜は更けてゆく。。。

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by dantanno | 2011-06-23 23:47 | 通訳 | Comments(0)

Dinner

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外国記者クラブでファミリーと食事中♪ (奥さんがいないけど。。)
by dantanno | 2011-06-22 21:14 | プライベート | Comments(0)

As One - Individual action, collective power

今読んでいる本です。

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サブタイトルにもある通り、個人の行動をどうやって組織的な力に変えるか、という視点で書かれています。

この本がおもしろいのは、リーダーというか、全体を取りまとめる人 VS メンバーの関係を、いろいろなタイプ別に分けて分析している点です。例えば・・・

・NPOの代表とそれに参加するボランティア
・指揮者とオーケストラ
・プロデューサーとクリエイター
・隊長と兵隊
・建築家と大工さん
・サッカーの、キャプテンとチームメンバー
・議員と有権者
・大家さんとテナント (おもしろいでしょ?)

by dantanno | 2011-06-22 19:47 | Books | Comments(0)

雲の上のファイル

Dropbox等の、Cloud computing系のサービスを既に使い始めている人はどれぐらいいるのでしょう。

僕は最近使い始めましたが、ほんとに便利ですね、これ。
http://www.dropbox.com/

自宅PCとモバイルPCを瞬時に同期してくれます。
ライトユーザーなら無料です。

以前は、勉強会の度にいちいちファイルを自分宛にメールしたり、USBスティックに入れたり。
で、勉強会の場でちょっと修正をしたりするので、修正版を送り戻したり、それを忘れたり。。

でも、Dropboxがあれば、どこでも常に最新版のファイルを開いたり保存したり出来るので、とてもラクです。
将来、通訳者たちとIRIS DBの情報を共有する際も、いちいちメールしなくてよくなりますね。
もう、後戻りできません。

あと重宝するのがBackupとしての役割。(特に翻訳時。)
翻訳する際、なるべくこまめに保存するようにしますが、万一PCが突然イカれてしまったら、せっかくの翻訳を納品できなくなってしまう。。
それを恐れるあまり、外付けHDDにも頻繁に保存したり、自分宛にメールしたりしていたんですが、Dropboxさえあれば、PC上で保存するだけで、サーバーでも同時に保存してくれている。つまり、万一PCがおかしくなっても、直前に保存したバージョンの翻訳に別のPCからアクセス可能。
(もちろん、Dropboxサーバー側の問題でファイルが消えてしまい、それに同期してPC側のファイルも消えてしまう、というWorst case scenarioも想定出来るので、たまにはHDDへのBackupが必要なのかもしれませんが。)

こうしたクラウド系のサービスが当たり前になってくると、資料やCD-ROMの郵送はもちろんのこと、メールにファイルを添付したり、受け取って保存したりすることさえもアホらしく思えてきてしまうから恐ろしいですね。進化・進歩というのは容赦ないものです。

ちなみに、僕が初めてe-mailなるものを使ったのは、社会人になった頃(1998年)。
当初は、「電話とFaxと手紙があるのに、e-mailなんて全く不要。これは一時的なブーム」と公言していました。。。。。



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by dantanno | 2011-06-21 19:43 | Comments(0)