慣れと先見の明

慣れって恐いな、、、というか、慣れってすごいな、と思います。

昔はあんなに不便に感じてたはずのスマホを、今では結構便利に感じる。

ーーー

昔は、スマホでウェブサイトを見るとか、動画を観るとか、あるいは文字入力をするとかがとても煩わしく、出来る限り、なるべくPCを使いたいと感じていました。

そういうPC寄りの気持ちは今でも多少残っていますが、だいぶスマホが追いついてきた気がします。スマホを使うことに慣れたんだと思います。

今では、スマホで動画を観るなんて日常茶飯事。気付けば何時間もYoutubeを観てしまっています。すぐとなりにPCがあるのに、あえてスマホで!不思議。。
また、スマホでの文字入力は単なる不快な作業だったはずが、今ではむしろ楽しく感じることすらあるから驚きです。


慣れと先見の明_d0237270_16305059.jpg



もちろんユーザーである自分の「慣れ」だけでなく、外的要因もあると思います。

昔)「スマホでウェブサイトを見るのは避けたい」 → スマホ向けに作成されたウェブサイトが増えた → 今)スマホでウェブサイトを見るのは不快ではない

昔)「スマホで文字入力なんて面倒」 → スマホでの入力画面の改善。ATOKやGoogle等の文字入力サービスの普及 → 今)スマホで文字入力がラクになった


慣れと先見の明_d0237270_16313568.jpg



そうした外部要因もあるにはありますが、やはり慣れの部分は大きいと思う。
そういえば、電子書籍についても最初は「絶対イヤ」と思ったけど、実際に電子書籍を読んでみるとそれほど悪くない(僕はやはり紙の本の方がまだ好きですが)。

どんなものでも、最初に感じる抵抗感は「慣れ」で乗り切れてしまうものなのかもしれません。

そう考えると、

① 当初の抵抗を乗り越え、自分を別の人間に生まれ変わらせる(re-invent oneself)ことは意外と簡単なのかもしれない。 そして

② 何か新しいサービス、モノ、技術を目にしたとき、自分がそれに抵抗を感じるからといって、それが普及しないとは全く限らないんだな、と思います。

ーーー

だいぶ前、世の一部の経営者が「これからはスマホだ!」と言っていたとき、正直、僕にはスマホの何がこんなにすごいのか分かりませんでした。What's the big deal?って思ってました。でも、今電車に乗ると運転手を含め、、、ってのは冗談ですが乗っている人のほぼ全員がスマホを眺めていたり、自分自身のスマホに対する「慣れ」を感じると、彼ら/彼女ら経営者たちには先見の明があったんだな、と思います。

そう言えば僕は1998年(平成10年)に新卒で会社に入り、生まれて初めて「電子メール」というものに接したとき、「こんなものは絶対普及しない」と一刀両断しました。だってFaxの方がはるかに便利じゃん!と感じたのを覚えています。。。先見の明、ここに極まれり、ですね(汗)。


慣れと先見の明_d0237270_16243650.jpeg



表面的かつ一時的な抵抗を越え、物事の本質が見抜ければ、時代の流れといった大事なものが見えるようになるのでしょう。
e-mailとかスマホとか、自分の専門外の分野では見抜けなくてもいいけど、ことばとか通訳とか、専門分野では大きな潮流が見抜けるようになりたいものです。



by dantanno | 2017-07-17 16:37 | Comments(0)