たんのだんのブログ

irisjapan.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

ブリストルに日帰り旅行

ロンドンで、通訳案件の合間の週末、丸一日自由になる日がありました。

せっかくだからどこかに行ってみようかな、、、
とイギリスの地図を眺め、テキトーにブリストル(Bristol)という街を選んでみました。

d0237270_21444066.jpg

海の近くの、川沿いの街。

行き方を調べてみると、ロンドン都心のパディントン駅から結構ひんぱんに電車が出ています。所要時間は1時間半ぐらい。ちょうどいい感じです。
このときはヒースロー空港隣接のホテルに滞在していたんですが、調べてみると、空港からブリストルへの長距離バスも出ているようです。こっちは2時間ぐらいかかります。イギリスの電車はとてもステキなので惹かれるんですが、空港からいったんパディントン駅まで行って、そこからまた電車に乗ることを考えると、現在地である空港から直接行けちゃうのは魅力的で、結局バスで行ってみることにしました。

d0237270_18324453.jpg



バスにゆらゆらと揺られながら、(ブリストルって、ちょっと遠すぎたかな??)と後悔し始めました。せっかくの休日なのに、往復4時間もかけて見知らぬ街までいくのは果たしてどうなのか。しかも、何か目的があってその街に行くわけでもなし、結局ちょっとブラブラ歩いてカフェ入って新聞読んで、最後はパブでビールひっかけてロンドンに戻るんだろうから、だったらロンドンから45分圏内とか、もうちょっと近場の街でもよかったんじゃないか、と思い始めました。でもまあしょうがない。

ーーー

ブリストルに着きました。長距離バスの発着所となるバスターミナル(Coach Station)は、街の北東側にあって、そこから中心部まで歩くことに。
とことこ歩き始めますが、なんだかロンドンと雰囲気が違う。。

d0237270_18351638.jpg


こ、こわい感じ?
治安が悪いというか、なんだか殺伐としています。酔っ払いらしき人たちとか、とても貧しそうな人たちとか、その複合型の人たちとかウロウロしています。

d0237270_18335690.jpg



バスの中で感じた後悔が再燃し始めます。
ああ、せっかくの安息日、往復4時間かけて、僕はこんな街に来てしまったのか。。。
まあでも、ロンドンとそれ以外の都市との格差というか、違いを肌で感じられたのはよかった。この前のBrexitだって、結局ロンドン(とスコットランド) VS それ以外のエリア、みたいな展開だったじゃないか。その背景を理解するのは大事なことだから、まあこれでよかったんだ。。。みたいに自分に言い聞かせながら、とりあえず街の向こう側にあるウォーターフロント的なエリアを目指してみます。


d0237270_21265308.jpg




着いてみると、なかなかステキじゃないですか。
水際の遊歩道を囲むように飲食店が並び、古本や雑貨、お菓子やケーキなどを売る出店も多く出店しています。結構賑わっています。



戦利品の古本。自分とさち用。

d0237270_23220718.jpg



思うんですけど、こうしたウォーターフロント/水辺って、人間を引きつける力がなにかあるんですかね。お台場もそうだし、あとどこだっけ、ベニスとか、小樽とかもそうだし、いろんなところがそうですよね。東京都心の日本橋のあたりとかも、もっともっとステキになるポテンシャルがあると思います。

d0237270_21222776.jpg



ブリストルの、このウォーターフロント地区で商売をしているおじいさんとちょっと話す機会がありました。

d0237270_21253385.jpg



Dan 「さっき、バスターミナルに着いたんですけど、あの辺は結構荒れてる感じで、最初エッって思ったんですよね。でも、こっちのウォーターフロント・エリアはすごくステキですね。」
Ojiisan 「そうね。でも、昔はこの辺も結構荒れてたんだよ。昔は港がこの辺にあったんだ。今はもっと河口の、海の近くまで移動したけどね。で、船乗りたち相手の、かなりガラの悪い飲み屋がたくさんあって、雰囲気が悪かったんだ。でも今はだいぶよくなった。」

とのこと。



まるで生きているかのようにリアルなフクロウ。
d0237270_19292634.jpg
d0237270_19302612.jpg




港が河口の方に移動したおかげで雰囲気がよくなったのか、あるいは港が移動してしまったから廃れたものの、その後持ち直したのか、いまいちよく分かりませんでしたが、とにかくそんな話でした。



今では結構ハイエンドっぽい住宅もあって、かなりステキな雰囲気です。


d0237270_21301387.jpg


d0237270_21235902.jpg





そんな一角で昼食をとりました。
d0237270_19343085.jpg




表にバイクとかが置いてある、カッコイイ店。
d0237270_21283859.jpg




この街ではサイダー(Cider)が人気のようです。我々にとって「サイダー」といえば三ツ矢サイダー(大好き)ですが、こっちのサイダーはビールと酎ハイの中間みたいな、これまたスッキリとおいしいお酒です。

d0237270_19315420.jpg

d0237270_19330889.jpg





ウォーターフロントで見つけた小さな文化施設(?)のようなものに立ち寄ってみました。映画館を中心に、いろいろな文化的な取り組みをしているようです。カフェもあります。
ちょうどこの日は短編映画際をやっていたので、ロンドンに戻るバスにギリギリ間に合う16:30からの回のチケットを買って、再び街に出ました。



左に行くべきか

d0237270_19453632.jpg



右に行くベきか。

d0237270_19434090.jpg



ウォーターフロントを少し離れ、街中を通りつつ、丘の上の公園を目指します。

d0237270_20255587.jpg



このように、石垣の中からがんばって生えている植木がすごく好き。

d0237270_19412801.jpg



かわいい門たち。

d0237270_20304042.jpg


d0237270_21114054.jpg




街中で、ある画廊の前を通りかかりました。

d0237270_21194249.jpg


絵とかあんまり興味ありません。
この前なんか、同行しているお客さんが行きたいって言うからみんなでロンドンのNational Galleryに行って、そこで1時間ぐらい自由行動になったんですけど、あまりにも興味が無いので近くの文房具屋に行って、ノートとかペンとかホッチキスとかを眺めながら1時間を過ごしたぐらい。

そんな僕ですが、この画廊に展示してあった1枚の絵が目に止まり、なんだかちょっと気になりました。でもそのまま通り過ぎようと思ったんですが、なんだかどうしても気になります。そこで、せっかくだからフラッと画廊に入ってみることにしました。

とってもやさしそうなおじさん(写真撮ればよかった)がやっている画廊でした。
「この人の絵がすごく気になるんです」と告げると、「だよね〜、いいよね〜」と言いつつ、その画家の他の作品をいくつか奥から持ってきてくれました。静物画と風景画があったんですが、僕は断然静物画の方が好きでした。

中でもこの絵が一番気になりました。


d0237270_19370764.jpg



ものすごくほしい。どうしてもほしい。

そこそこいい値段なので、「ちょっと考える」とおじさんに告げて、"I hope you'll come back"と見送られつつ、丘の上の公園へ。

d0237270_21150722.jpg



シャンプーハットのようなベンチで思案すること30分。

d0237270_21173456.jpg



もう、心の中では買うことを決めてるんですよね。
でも、最後の最後の確認、みたいなこういう時間って結構好きです。そんなにほしいんだな(笑)、ってことを確認する時間。

画廊に戻り、やっぱりどうしてもほしいことを告げ、購入。画廊のおじさん曰く
「ほら、単に『家に何か飾りたいから』ってだけで買う人もいるでしょう。それと比べたら、本当にこの絵を好きで買ってもらう方が断然うれしい」
と言ってくれました。

ーーー

16:30になったので、さっきのウォーターフロントの映画館に戻り、映画を鑑賞。リトアニアの短編映画6作品の上映でした。冒頭、本件の企画者であろうリトアニア人の女性の挨拶などもあり、それっぽい雰囲気に。映画は、短いものは6分(!)、長いもので30分。コメディタッチのものからドキュメンタリー、アニメなど、幅広い6つのセレクションで、リトアニアのシュールな雰囲気を楽しめました。

d0237270_23234324.jpg



映画が終わり、ちょっと急ぎ目でバスに戻ります。予定通り18:30に、ロンドンに向け出発。

ーーー

バスの中で、僕の隣の席に置かれた、大事に包まれた絵を見やりながら、なんだかとても温かい気持ちになりました。
生まれて初めて「絵」というものを買ってみました。ステキなものを買った、という満足感に加え、あの画廊のおじさん、そして絵を描いた画家との結びつきが生まれたような気がして、自分もわずかながら「芸術」の世界に携わっているような、錯覚なのかもしれないけど、そんな満足感を覚えながら家路につきました。

d0237270_21335687.jpg

by dantanno | 2016-09-25 21:51 | グローバルに生きる | Comments(2)
Commented by サボテン at 2016-09-30 02:28 x
いいですね。とてもいい時間でしたね。
Commented by Parthkun at 2016-11-03 15:54 x
ちなみにバス代はおいくらだったのでしょうか。
通訳の仕事に興味があるので、また見に来たいと思います。