「七転び八起き」と「安かろう悪かろう」

TVで千原ジュニアが
『「七転び八起き」っておかしい』
と言っていた。



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七回転んだのであれば、七回起き上がればいいはずで、八回も起き上がっちゃうと起き上がりの方が一回多くなっちゃう、とのこと。
確かにそうだ。
「七転び七起き」が正しいか。



それで思い出したが、昔から「安かろう悪かろう」はおかしいと思っている。
「値段が安いものは、(品質等が)それなりに悪いだろう」的な意味のことわざ。


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「悪かろう」は分かる。「(品質等が)悪いだろう」という推測だから。
でも、「安かろう」は?
「安い」のであって、「安いだろう」という推測ではないはず。
だから正しくは「安かろう悪かろう」ではなく、「安物は悪かろう」とかであるべきなんじゃないか。
でもそれだとあまり語呂が良くないから、無理矢理「安かろう」にしたのか。

的なことを奥さんに言ったら、
「両方向なんじゃない?」
とのこと。
『「安いから悪いだろう」という推測と、「これだけ悪いものであれば、価格も安いだろう」という推測も兼ねてるんじゃない?
とのこと。

うーん、なるほど。
一通りことわざ辞典を調べても両方向だとは書いていないが、奥さんの懐の深さはさすが。


by dantanno | 2014-12-29 06:14 | 日々研鑽 | Comments(0)

通訳・翻訳者 丹埜 段(たんの だん)のブログです。IRを中心にビジネス・ファイナンス系を専門としています。 通訳会社IRIS経営。http://iris-japan.jp


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