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君は、君が代斉唱時に起立するか

ちょっと前。

大阪の橋下さんが、君が代斉唱時に起立しない教職員はけしからんとか、辞めてもらうとか言って騒ぎになってたけど、あれってどうなったんだろ。



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橋下さん、好きです。

弁護士である氏が、記者会見で自分に反論してくる記者をメッタメタに論破してるのを見ると、
まるでプロボクサーが素人を殴っているのを見ているようで気分が悪いけど、
ちゃんと主張を持って、それを行動に移し、大阪、ひいては日本のために一生懸命がんばってる姿は心底ステキだと思う。



そんな橋下さんが言っていることだけに、
「君が代斉唱時に起立しないのはけしからん」
は一理も二理もあると思う。
ちなみに、もし僕が先生だったら、起立します。

その一方、、、
こんなことを言うと一部読者から総スカンを食らうかもしれないけど、
「起立したくない」
という教職員の気持ちもなんか分かる気がする。



だからこそ
難しいなあ・・・
と思うし、この問題についてはニュートラルな立場を取る僕だけど、
一連の騒動を見ていて、しっくり来ないことが一つあった。



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「君が代斉唱時に起立」をルール化して、
「起立したくない」と思ってる教職員をしぶしぶ起立させるのは、
あくまでも対症療法(Symptomatic treatment)であって、
問題の本質を解決していない、と感じた。

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母親   「**ちゃん、ごめんなさいって言いなさい!」
**ちゃん 「ごめんなさーい」
というやり取りから感じるのと同じ違和感。

もちろん、上記母と子のやり取りの場合、
子供に「自分が悪いことをした」ことを分からせるために
まず形から入るのが大事なんだろうから、
無理矢理あやまらせることに意義はあると思う。

でも、大阪の教職員の場合、相手は大の大人です。



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橋下さんからすると、
問題の本質は、「起立しない」ことではなく、
「起立したいと思わない」ことにあるはず。

言い換えると、
橋下さんにとって、この"問題"の解決法は、
北風みたいに「起立させる」ことではなく、
太陽みたいに「起立したい」と思わせる
ことではないか。

強制的に起立させても、全くしょうがない。

むしろ、皆がルールに従って起立すると、
表面的には全員起立してしまうので、
問題が陰に隠れてしまう、という悪い結果を招くと思う。

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僕が橋下さんの立場だったら、一体どうするだろうなあ、と考えます。

まあ、僕の場合、
起立したい人はする、したくない人はしない
でいいんじゃないの?ってことで、結局、何もしないということになっちゃうんだろうけど、
仮に自分が橋下さんの立場にあり、この"問題"に対し何か対策を打たなければいけないとしたら、一体どうするだろうか。



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まず、「起立したくない」という人たちの話を聞くだろう、と思います。
その人たちは、一体なぜそう思うのか。
どういう想いがあって、あえて「起立しない」という選択をしているのか。
その背景を探ろうとするだろう、と思います。

実際にそれが出来るかどうかは別として、そうすべきだろうと思います。



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「起立したくない」理由の一部に戦争というキーワードがあるのかな、と推察します。



戦争ねー。。。



ほとんどの戦争は、人の心がけ次第で避けられると思う。

・ 世の中に、自分と生い立ち、立場、考え方が異なる人々がいるかもしれないことに思いを巡らせる想像力と、
・ そういう人々のことを知ろうとする知的好奇心と、
・ そういう人々の存在を認める勇気と、
・ そういう人々と、自分のような人々がどうすれば共存出来るのかを一生懸命模索し、それを実行に移す行動力
さえあれば、ほとんどの戦争は避けられるはず。



そう考えると、橋下さんのように
反対意見の人を記者会見中に徹底的にねじ伏せたり、
何らかの考えがあって「起立したくない」と思っている人たちを
強制的に起立させたりするのは、
真のリーダーが取るべき行動ではない気がする。

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「君が代起立/不起立問題」は、
マジョリティー VS マイノリティーの問題といえると思う。

そして、多くのマジョリティー VS マイノリティー系の問題においてそうであるように、
ちゃんと考えているのはえてしてマイノリティー側な気がする。



例えば結婚。

マジョリティー側が
「結婚は異性間でするものだ」
と思っている理由は、えてして
「なんとなく」
だったり、
「それがフツーだから」
だったりするのに対し、

「同性婚も許されるべきだ」
と主張する人々は、この問題について考えに考え抜いていて、自分が少数派であると知りながら、あえてその主張をし、行動に移す勇気がある人たちだと思う。



それと同様に、領土問題とかでナショナリズムがなんだかきな臭い方向に向いているこのご時世に
「君が代斉唱時に起立しない」
というのは、よっぽど考えた結果だろうし、勇気を持った人でなければ取れない行動だと思う。

一方、「起立すべき」と主張する側の根拠が
「日本人だから」
「公務員だから」
「それが当たり前だから」
という、ある意味もっともなんだけど、意外と浅い理由であるのと対照的。



本気で日本のことを想っているのは一体どっちなのか、
案外分からなかったりするからおもしろい。



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男なら、、、
いや、性別関係無いや。

人間なら、一生に一度ぐらいは、自らすすんでマイノリティー側に立ち、
マジョリティー側(権力)に徹底抗戦したいものだ。



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マイノリティーの人たちは、「マイノリティーである」というだけで一定のリスペクトに値すると思います。
戦っている人たちだから。

そして、リーダーたる人間はもちろんのこと、多数派の一員であることが多い僕も、
そうしたマイノリティーの声を押しつぶし、力で黙らせるのではなく、
ちゃんとそうした声も受け入れ、どうそれと向き合い、取り込んでいくかを考えたい。

一見遠回りのようで、実はそれが一番の近道だと思う。
by dantanno | 2013-08-15 01:20 | 提言・発明 | Comments(0)