たんのだんのブログ

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連鎖を断ち切るデリカシー

ボストン・マラソンで爆発がありました。
インタビューで、爆発直後のまるで戦場のような様子について
"It was like Baghdad"
と回答している人が複数いました。

米軍の爆撃で幼子を失ったイラク人がこれを聞いたら、きっと「お前が言うな」となるでしょう。
バグダッドが戦場になっているのは、米軍の侵攻によるところも大きいから。
そして、そんなことを言われていると知ったら、頭に来て
「オレも、アメリカの一般人をやっつけたい」 
って思っちゃうかもしれない。
→ 次のテロ攻撃



"It was like Baghdad"
って言ってるアメリカンは、きっと全然悪気はなくて、単に
「まるで戦場みたいだった」
と言いたいだけなんでしょう。

だったら、もっと言葉を選べばいいのに。。。
こういうちょっとしたことが、復讐の連鎖を

増幅させる Amplify
抑える Control

の差につながると思う。

いや、こんなインタビューはきっと別に関係ないだろうけど、
こういう表現に表れてる気の緩みっていうの?それが気になるんです。

「世界の警察」として、ただでさえもいろんな人を怒らせるようなことをやってるんだから、そうした怒りを無駄に増幅させることのないよう、注意したらいいのに、と思います。



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自分が通訳している場でこの発言が出たら、自分はどう処理するか。
例えば、アメリカ人のスピーカーがこれを言ったとき、会場にそれを聞いたら激しく逆撫でされるかもしれないイラク人(英語はしゃべらず、日本語ペラペラと仮定)がいると分かっていたら。

スピーカーが言いたいのは、要は「まるで戦場みたいだった」だと判断できれば、
D 「まるで戦場のようでした」
と訳しちゃいたい気もするけど、さすがにこの場合のBaghdadは入れないといけない情報かなあ、なんて。



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そんなことを考えながら、今日のJapan Timesを読んでたら・・・

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今度はテキサスで起きた肥料工場の爆発について、
"Like a nuclear bomb"   「原爆みたい」
だって。

当分懲りなそうなアメリカンです(笑)。
by dantanno | 2013-04-19 19:28 | 提言・発明 | Comments(0)