たんのだんのブログ

irisjapan.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

海外投資家から見た、日本の株高

海外投資家は、今の日本の株高をどう見ているのか。
日々の取材(笑)の結果をご報告します。



1.買っているのは日本の個人

株価が上がる、ということは、当然誰かが買っているわけですが、じゃあ一体誰が買っているのか。

海外投資家に聞くと、一様に
「日本の個人」
とおっしゃる。

もちろん、海外のマネーも入っているんでしょうが、まだ本腰を入れた買いではないようです。



2.円安とセットの株高 (為替換算の問題)

日本株を前からたくさん保有している投資家に、
「最近、日本株上がってるからウハウハでしょ(笑)」
とふってみると、
「まあね・・・」
と、なんだか浮かない顔。

不思議に思い、理由を聞いてみると、、、
「今の株高は、円安と同時進行だから、あんまりうれしくないんだよね・・・」
だって。

どういうことかというと、、、

例えばA社の株が
80→100円
に値上がりしたとします。
でも、もし同時に円/ドル相場が
80→100円
に動いたら、、、
海外投資家にとっては、A社の株価は
1ドル → 1ドル
と、全然上がっていないんです。

d0237270_4554653.jpg

まあ、実際には為替が80→100円なのに対し、株価はもっと上がっていますから、海外投資家にとってもプラスには違いないんですが、狂喜乱舞するほどではないようです。



3.円安とセットの株高 (製造業にとってのメリットは?)

今、日本株を買っているのは日本の個人投資家で、
仮にその人たちの頭の中が、とてもシンプルに
「円安 → 輸出企業が儲かる → ☆☆☆」
だとしましょう。

海外投資家はそれほどシンプルに考えていません。

っていうのも、これまでずっと円高だったこともあり、日本企業は円高に適応済みだからです。
コマツみたいに、もはや日本企業ではなく、グローバル企業になった会社もあるし、
海外生産をがんばって進めてきた輸出企業の中には、円安が逆にデメリットのところもあります。

氷河期にすっかり適応したマンモス(@フサフサの肉厚)にとって、急に氷河期が終わったようなものでしょうか。
違うか。

d0237270_4463927.jpg

海外投資家にとっては、必ずしも
円安 → ☆☆☆
ではないみたいです。



結論: では、海外投資家はいつ動くのか

こればっかりは企業秘密で教えてくれませんが(笑)、勝手に推測すると:

① 円安ストップのサインが出たら
せっかくの株高も、円安でネットアウトされてしまっている間は、日本株はそれほど魅力的ではない。
でも、政府・日銀・財務省等が「これ以上の円安は食い止める」的なサインを出せば、、、あるいは、US・アジア等からの外圧で円安を抑えざるを得ない状況になれば、、、
円安が止まった後の株高であれば、海外投資家もメリットをまるまる享受できるので、魅力的です。

② 6月(日本の「成長戦略」発表)
6月中旬頃に発表予定です。
その内容が説得力のあるものであれば、動くかも。

前政権が掲げた"Cool Japan"もそれなりにインパクトはあるようですが、あと一歩ガツンとした手応えがほしそうな感じです。

③ 7月の参院選
ねじれが解消されれば、30年ぶりとなる「長期安定政権(For at least 3 years)」が実現。
これを期待している海外投資家もいそうです。

いずれにせよ、目が離せない日本株。
(僕含め)波に乗り遅れてしまった感を感じている人にとっても、まだまだチャンスはありそうです。

d0237270_4481550.jpg

以上、前線から中継でお伝えしました。
by dantanno | 2013-04-13 04:55 | 提言・発明 | Comments(0)