たんのだんのブログ

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「領収書の宛名はブランクでお願いします」 (中編)

(前編はこちら)



上司のデスクにおそるおそる近づきます。



D 「あのーーー」
J 「どしたの?」

D 「こ、これなんですけど・・・」

ブランク様を差し出します。



J 「なにこれ
D 「昨日の領収書です」
J 「なに、ブランクって
D 「僕のことでしょうか」



上司に経緯を説明します。

J 「お前がそうやって外人顔してるからさ。だからこういうことになるんだよね。そうでしょ?」
D 「はあ・・・」

そう言われてもね。ごもっともだけど。

J 「大体さ、会社名でもらっとけばいいに決まってるでしょ」
D 「はあ・・・」

そう言われてもね。新人類なんで。

結局、お店にお願いして、宛名を修正の上再発行していただき、なんとか事なきを得ました。



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それから15年。
紆余曲折を経て、IR通訳者になりました。



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IR通訳では、海外投資家を連れて日本中を回ります。
いたるところで投資家と飯を食い、珈琲を飲み、酒を酌み交わし、領収書を集めます。

証券会社(=通訳案件のクライアント)が同行することは希なので、
えてして通訳者が飲食代を立て替えることになるんです。



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領収書をもらう際、

店員さん 「宛名はいかがいたしますか?」

と聞かれたら、

D 「宛名は XXXX でお願いします」

と言えばいいわけですが、ときとして宛名を書かないでほしいこともあります。



別に、何か悪さをしようというのではありません。
(どういうときに宛名無しがベターなのかは後述します。)



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宛名が無い方がいいときは、
「ブランクでいいです」
とか
「宛名は書かなくていいです」
とか言うわけですが、それに対し

店員さん 「・・・。あのー、宛名無し、っていうのはちょっとできないんですけど・・・」

と言われたことが、生涯で2度あります。

一度は、関西の新幹線駅のキオスクで。
一度は、都内の料亭チックなとこで。



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店員さんの
「宛名無し、っていうのはちょっとできないんですけど・・・」
に対し、

D 「なんでだか分かりますか?」
と聞くと、必ず(2回中/2回)

「ハ?」



D 「いや、なんで宛名が無いといけないのか、理由って分かりますか?」
と聞くと、必ず(2/2)

分かりません (キッパリ)」

とのこと。



で、しぶしぶ
D 「じゃあ、「上」様でお願いします。」
ってなります。

「宛名無し」 と 「上様」 の違いはいかほどかを考えつつ。



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ちなみに、、、
宛名が無い方がベターなのはどういう時かというと、、、

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1. 単純にめんどくさいとき

「宛名どうしますか?」
「丹埜 段、でお願いします」
「ハ?」

よくて「ダンノタン」、悪くすると「段田男」になります。
Wikipedia 段田男



まあ、1.は別に本質的な理由じゃないけど、
以下2.はやや切実。



2. その費用を、結局誰が負担するのか、支払う時点ではまだ分からないとき

今、レジで物理的にカネを払っているのは僕ですが、
僕が実質的・最終的な負担者ではないことが多い。
つまり、立て替えてるだけ。

IRの経費は多くの場合、(通訳案件のクライアントである)証券会社が負担します。

その場合、証券会社の日本オフィスが払うのか、海外オフィスが払うのか、決まっていないことがよくあります。
また、結局投資家側が負担することもたまにあります。



その辺は、もちろん事前にクライアントに確認し、確定しておいてもらえればベストなんだけど、そこは物の常。なかなかそうはいきません。
で、そういう場合、通訳者の判断で勝手に「証券会社の日本オフィス」名とかで領収書をもらうと、後でめんどくさいことになる可能性もあるわけです。



あ、あと、金額ね。
金額の大小によって、サイフが変わることはよくあります。

大した金額じゃなければAが負担するけど、金額が大きければB、もしくはBの役員勘定、とかね。

そんなのも、いちいちお店のレジんとこからクライアントに電話して、
「金額が**円なんですけど、この場合の宛名は・・・」
なんてやってられないわけです。

だからブランクだとありがたい。

でも、それが駄目だとおっしゃる。

一体なぜ駄目なのか、を考えてみました。

<続く>
by dantanno | 2013-03-05 23:09 | 提言・発明 | Comments(0)