道を歩いてたら、人にぶつかりました。

道を歩いてたら、向こうから来た人と肩がぶつかりました。

どっちが悪いですか?

状況によりますね。

人によっては
「どこに目つけとんじゃい、ワレ!!」
となるかもしれません。



その後、テクテク歩いてたら、
また人とぶつかりました。

どっちが悪いですか?

状況によりますね。

人によっては
「どこに目つけとんじゃい、ワレ!!」
となるかもしれません。



その後、テクテク歩いてたら、
また人とぶつかりました。



「どこに目つけとんじゃい、ワレ!!」
ですか?

フツーの人なら、
(あれ、オレに何か問題があるのかな・・・)
と思い始めるころでしょう。



ーーー



恋愛。

昔つきあって、その後別れた相手が、なぜかあなたのことを超うらんでたり、ストーカー化した場合。

あなた (ヘンなのとつきあっちゃったな・・・)

って思うかもしれません。



ではもし、、、
今までつきあい、別れた相手全員があなたのことを超うらんでたり、軒並みストーカー化していたら?

あなた (もしかしたらワタシって、人とのつきあい方・別れ方に何か問題があるのかも・・・)

って思いませんか?



ーーー



さて、話変わって領土問題。

まず僕のスタンス。
僕は日本人なので、なるべく物事が日本の思い通りになってほしいです。
だから、センカクであれ、竹島であれ、北方領土であれ(以下「グレーゾーン」と総称)、
全部日本の領土であってくれた方がうれしいです。

では、果たしてグレーゾーンの島々は日本の領土か、
あるいは中国・韓国・ロシアが主張する通り、彼らの領土なのか。

僕には分かりません。

日本の一部の人たち(タカ派の政治家等。以下「日本の領土派」)は、
グレーゾーンがいずれも日本の領土であると主張しています。
また、「中国・韓国・ロシアは、日本の領土であるグレーゾーンを不当に「自国のもの」と主張し占拠、あるいは占拠しようとしている」と主張しています。



ーーー



島であれなんであれ、
人様のものを「自分のもの」と称して不当に占拠しようとするなんて、
狂っているか、あるいは実に盗人猛々しいか、どっちかです。

なので、「日本の領土派」の人たちの主張が正しければ、中国・韓国・ロシアは全部とんでもない国です。
とんでもないので、以下「とんでも国家」と名付けちゃいます。



複数の隣国の内、一国が「とんでも国家」ならまだ分かります。
でも、中国・韓国・ロシアってことは、日本の隣国のほぼ全てだから、
日本はその周りを軒並み、狂っているか、あるいは盗人猛々しいかの「とんでも国家」に囲まれた国、ということになります。



世界って、何カ国ぐらいあるんでしたっけ?
160ぐらい?
その内、いわゆる「とんでも国家」って何カ国くらいでしょうね。
仮に1割ぐらいとしましょうか。

そうすると、自国の周りを3カ国もの『とんでも国家」に囲まれる確率は、、、
10% X 10% X 10% = 0.1%
1000分の1です。




なんという運の悪さ!



って思ってるのかなあ、「日本の領土派』の人たちは。



ーーー



もしかしたら、本当に運が悪いだけなのかもしれません。

でも、「すれちがう人みんなとぶつかっちゃう人」とか、「別れた相手が軒並み・・・」な人同様、
(もしかしたら、自分(日本)にも何か問題があるのかもしれない・・・)
と考えてみる価値もあるのではないでしょうか。



もしかしたら、グレーゾーンの全部が全部、完全に日本の領土では無いのかもしれない。
万に一つの確率で、隣国たちの言い分にも一理あるのかもしれない。

あるいは、もしそんなことは全くなく、「日本の領土派」の主張が100%正しいのだとしたら、
隣国たちが間違って、あるいは悪意があって言っている、ということになります。

日本の大事な領土を、他国に「あれはオレのものだ」と思い込ませてしまったり、
他国が、内心では(あれは日本のものだ)と分かっていながら、それを狙って不当な主張をしている、ということであれば、
日本の対外的なコミュニケーションに何か問題があるのかもしれない。

隣国にヘンに期待を持たせちゃったり、思い込ませちゃったり、
あるいは「日本には付け入るスキがある」と思わせてしまっているのかもしれない。

そんな可能性も含め、広い視野でモノを考えられる人間になりたい。



今回の騒動で、企業のIRはもちろん、国のIRも大事だなあ、と思いました。当たり前のことですが。
いずれは、IRISでもそういう仕事を「IRつながり」ってことで手がけてみるのもおもしろいかも。
by dantanno | 2013-01-06 23:59 | グローバルに生きる | Comments(0)

通訳・翻訳者 丹埜 段(たんの だん)のブログです。IRを中心にビジネス・ファイナンス系を専門としています。 通訳会社IRIS経営。http://iris-japan.jp


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