投手コーチ 佐藤義則氏 の番組を観て
2012年 04月 26日
去年やっていた勉強会とは異なり、
実践的、いや、実戦的なIR通訳の訓練をし、
1.IRIS通訳者のさらなるレベルアップ、および
2.一般の通訳者の中から、IRIS第2期生を見い出し、育てるための場です。
ワークショップはこれまでに何度かやってきましたが、
今日は、IRIS通訳者と、一般参加の通訳者との交流戦。
初の試みです。
昨日、ワークショップの準備をしつつ、
「プロフェッショナル仕事の流儀」 (←大好き)で、
楽天のピッチング・コーチ、佐藤 義則氏の番組を観ました。
選手に対し、愛をもって接する。
選手の能力を引き出す。
自身の、選手としての不遇の時代、好調の時代に学んだことを伝授する。
多くの名投手からリスペクトされる、名コーチです。
今日のワークショップでの僕は、進行役に近い立場であり、必ずしも「コーチ」ではありません。
それでも、この番組から学ぶことは多いと思いました。
印象に残ったのは以下の3点。
1.選手の「いいピッチング」を焼き付ける
育てようとしているピッチャーが好調な時の、いいピッチングを目に、記憶に、焼き付けておく。
そうすれば、そのピッチャーが不調なとき、全力を出し切れていないとき、何がいけないのかを見抜ける。
これはいいと思いました。
さっそく、今年1月に行った通訳者選考テストでの録音を引っ張り出してきて、
今日のワークショップ参加者全員の通訳を聞き直しました。
選考時もそうだったけど、特に「いい部分」に焦点を当てて聞きました。
これに基づき、今日のワークショップに臨み、いい点・改善出来る点を指摘しようと思います。
2.訓練は本気、本番は遊び
訓練ですから、和やかな雰囲気でやればいいと思いますが、
一方、ここで本気を出しておき、実戦(本番)には、遊びに行くぐらいのゆとりを持って臨めるといいと思います。
本番で緊張しきっていると、通訳の一番楽しい部分、すなわち「どう訳すか。どう表現するか」を楽しめなくなります。もったいない!
ウチの通訳者たち(将来の、を含む)には、ぜひ伸び伸びとした、いい通訳をして、クライアントを感動させてほしいと思っています。
3.コーチは、選手に評価されよ
結局、コーチたる者にとっては、選手が「客」です。
客に喜ばれなければ、
客に「このワークショップはためになった」と思わせられなければ、
客から、「次もあなたと」という指名を取れなければ、
つまり、
勝たなければ、
負け。
通訳本番と同様、今日も勝ちに行きます!