投手コーチ 佐藤義則氏 の番組を観て

今日、午前10:00時から、IRISのワークショップ。



去年やっていた勉強会とは異なり、
実践的、いや、実戦的なIR通訳の訓練をし、
1.IRIS通訳者のさらなるレベルアップ、および
2.一般の通訳者の中から、IRIS第2期生を見い出し、育てる
ための場です。



ワークショップはこれまでに何度かやってきましたが、
今日は、IRIS通訳者と、一般参加の通訳者との交流戦。
初の試みです。



昨日、ワークショップの準備をしつつ、
「プロフェッショナル仕事の流儀」 (←大好き)で、
楽天のピッチング・コーチ、佐藤 義則氏の番組を観ました。
投手コーチ 佐藤義則氏 の番組を観て_d0237270_3281315.jpg


選手に対し、愛をもって接する。
選手の能力を引き出す。
自身の、選手としての不遇の時代、好調の時代に学んだことを伝授する。
多くの名投手からリスペクトされる、名コーチです。



今日のワークショップでの僕は、進行役に近い立場であり、必ずしも「コーチ」ではありません。
それでも、この番組から学ぶことは多いと思いました。

印象に残ったのは以下の3点。



1.選手の「いいピッチング」を焼き付ける

育てようとしているピッチャーが好調な時の、いいピッチングを目に、記憶に、焼き付けておく。
そうすれば、そのピッチャーが不調なとき、全力を出し切れていないとき、何がいけないのかを見抜ける。

これはいいと思いました。

さっそく、今年1月に行った通訳者選考テストでの録音を引っ張り出してきて、
今日のワークショップ参加者全員の通訳を聞き直しました。

選考時もそうだったけど、特に「いい部分」に焦点を当てて聞きました。

これに基づき、今日のワークショップに臨み、いい点・改善出来る点を指摘しようと思います。



2.訓練は本気、本番は遊び


訓練ですから、和やかな雰囲気でやればいいと思いますが、
一方、ここで本気を出しておき、実戦(本番)には、遊びに行くぐらいのゆとりを持って臨めるといいと思います。

本番で緊張しきっていると、通訳の一番楽しい部分、すなわち「どう訳すか。どう表現するか」を楽しめなくなります。もったいない!

ウチの通訳者たち(将来の、を含む)には、ぜひ伸び伸びとした、いい通訳をして、クライアントを感動させてほしいと思っています。



3.コーチは、選手に評価されよ


結局、コーチたる者にとっては、選手が「客」です。

客に喜ばれなければ、
客に「このワークショップはためになった」と思わせられなければ、
客から、「次もあなたと」という指名を取れなければ、

つまり、
勝たなければ、
負け。

通訳本番と同様、今日も勝ちに行きます!
by dantanno | 2012-04-26 03:29 | IRIS | Comments(0)