たんのだんのブログ

irisjapan.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

「変わった」のは、原発ではなく、我々の方かも

1.承転結

長渕剛の大ファンです。
d0237270_7114978.jpg

以前、ファンクラブにも入っていました。(これは会員カードの見本)
d0237270_87813.jpg

ipodに、長渕だけでピッタリ300曲入っています。



彼の作品で、「友達がいなくなっちゃった」という曲があります。

----
小さい頃の友達と、ひさしぶりに集まって、いろいろ話した。
みんな、ゴルフ、カネ、出世の話ばかりするようになっちゃってる。

別れ際、友達の一人が自分に、
「お前も変わったな」
と言う。
それに対し、
「いや、変わったのはお前らの方だ」
と言いたいんだけど、結局言えなかった。
----


「友達がいなくなっちゃった」は、そういう歌です。



そんな歌を口ずさみながら、本屋へ。
d0237270_891790.jpg



入り口付近に、「原発について考えよう」的なコーナーがありました。

最近、ちょいとワケあって、原発のお勉強なぞしています。
(どれどれ)と、このコーナーを覗いてみると、、、

脱原発
反原発
原発依存からの脱却
原発廃止
原発危険
原発やめろ
原発ふざけるな
原発と政治の癒着
原発官僚が国を滅ぼす
原発ダメ
原発ヤダ
原発キライ





当然(当然なのか?)、原発を擁護したり、原発の良さ・重要性を説いた本は、そのコーナーに一冊もありませんでした。
本屋さんのどこかに、ひっそりと隠れているのでしょう。
d0237270_8133312.jpg



2.起転結

3月11日を境に、原発に対する、日本の見方が180度変わりました。


まず、メディアが変わりましたよね。

地震が起きてからの半年以上の間、原発を擁護するような記事・本・番組・発言に、一度も触れたことが無い。
どこかには存在するのかもしれないけど、でも、
「向こうから押し寄せてくる情報」は、全て反原発・脱原発。



一方、、、
地震前は果たしてどうだったか。



2011年2月28日。
地震発生の10日ほど前の日経新聞の社説(抜粋)。

めんどくさいでしょうから、赤字のとこだけ見てください。


低炭素と成長を両立する原子力大綱に

エネルギー情勢が予断を許さない。
最近の原油価格の高騰は中東の混迷に加え、中国など新興国のエネルギー需要の伸びが背景にある。
脱石油と温暖化ガスの削減に向け、原子力発電への注目が増している。

まず国内では温暖化ガスを減らすため、原発の着実な新増設と、60%台に低迷する稼働率の向上が欠かせない。

稼働率を高めるには安全規制の見直しも避けられない。
<中略>
安全第一は当然だが、経済性にも目配りし、合理的な規制に改める必要がある。

原発から出る使用済み燃料を別の場所で保管する「中間貯蔵施設」や、放射能の強い廃棄物の最終処分場選びも、政治主導で早く立地場所を決めるべきだ。
使用済み燃料などの行き場がないことが地元の不安の種になり、
このままでは原発の新増設にも影響が及びかねない。


資源の多くを輸入する日本にとりエネルギーの安定確保は重要な課題だ。
新興国の急成長でエネルギー争奪戦が激しくなるなか、
ウラン資源を国内で再利用する核燃料サイクルの確立を急がなければならない。


「原子力か自然エネルギーか」は二者択一の問題ではない。

低炭素とエネルギー確保、成長を見渡した大局的な戦略が要る。


だそうです。

別に、都合のいいところだけを抜粋したんじゃありません。
オリジナルの記事を読んでいただければ分かりますが、「原発推進」の社説なんです。
d0237270_6485394.gif


何も日経だけじゃありません。
原発推進・賛成の記事は、いくらでも見つけることが出来ます。
How?
日経テレコンとかで検索するとき、期間を3月10日以前に絞って検索すればいいんです。
逆に、「原発反対」の記事を探したければ、検索期間を3月11日以降にすればいい。

なんだか変な感じ♪



変わったのは、メディアに加え、我々も。
我々が「反原発」な記事を需要しているから、それをメディアが供給している、とも考えられます。

僕の意見も変わりました。

地震前は、、、
D 「原発?うーん、まあ、リスクはあるけど、効率良く発電できるし、やむを得ないんじゃないかなあ・・・。日本経済の発展のためには必要でしょ」

  ↓
地震後
D 「原発?ダメでしょ」



3.起承

物事には両面あります。
人も、モノも、概念も、全てそう。
いい面と、悪い面。両方あります。

何かについて語ったり、分析したり、判断したりするときは、
いい面と悪い面両方を見たり、知ることが大事だと思う。
これは、何も僕に限らず、多くの人がそう思っているでしょう。


原発の「いい面・悪い面」に、ちょっと思いを巡らせてみました。

いい面は、例えば「低炭素で、発電効率がいい」ということですよね。
悪い面は、例えば「事故が起きると、大変なことになる」ということですよね。



3月に地震があって、津波が来て、福島の原発の事故に至ったわけですが、
「原発は、何か事故が起きると、大変なことになる」
というのは、何も今回の地震で発覚した新事実ではありません。
前々から分かっていたことです。


原発を担当している東電、そしてそれを監督している政府が、
絶対にミスを犯さない、パーフェクトな存在ではないことも、前々から分かっていたこと。


今回の地震・津波を境に、原発が何か変わったかというと、何も変わっていない。
今も、昔も、いい面と悪い面がある。
180度変わったのは、我々の方。



4.起承転

意見が変わるのは、悪いことではなく、むしろいいことだと思う。

意見が「全く変わらない」というのは、
「ブレない」と言えば聞こえはいいけど、
成長していないんじゃないか、という不安もぬぐえない。



「意見が変わるのはいいこと」なら、一体何が気になるのか、僕は。



フツー、何かに対する見方が180度変わるのって、
1.その対象となるモノが大きく変わったから →(変わっちまったな、お前も)、あるいは
2.そのモノに関する、従来知らなかった新事実が発覚したから →(そんな奴だとは知らなかったぜ)
な気がする。

で、今回、原発は
1.全く変わっていないし、
2.原発に関する、従来知らなかった新事実が発覚
してもいない。


オマケ

僕は、別に原発を擁護したいんじゃないッス。
仮に、心の中で「原発推進派」であったとしても、
今、原発を擁護するようなことを言ったら、袋だたきに遭いそうです。
戦時中に、「戦争反対」と言うようなものです。

原発というものに対する、僕の意見はまだ定まっていません。
ただ、原発を含め、物事にはいい面と悪い面と両方あって、それを両方踏まえた上でじゃないと、的確な判断は下せない、と思うだけです。

地震が起きるまで、僕は原発に興味を持っていませんでした。
自分の意見をはっきり持つのは、少し勉強してからにします。
by dantanno | 2011-10-01 07:07 | 提言・発明 | Comments(0)