英語なんてヘタッピでも大丈夫ですよ

と、常々思っています。

そんな僕の思いに反し、世の中は。。。

本屋に行くと、「あなたの英語、間違ってるかも?? それじゃ恥ずかしいですよ」みたいなノリの本が売られている。(全部じゃないけど)

あるいは、「その表現だとシンプルすぎますよ、もっとかっこいい(難しい)表現を使った方がいいですよ」的な主旨の本もありますね。(もっとも、これは上級者にとっては役立つと思いますが)

電車の中吊りの、英会話学校のポスターもしかり。
ほんのちょっとした文法の間違いをあげつらって、「あなたの英語は、正しく伝わっていないかもしれないですよ」と、不安をあおる。

これほど、英語勉強中の人のやる気を削ぐことって無い気がします。
(その本とか、英会話学校は売れるでしょうが)

そうやって、人の不安をあおって商売につなげるのって、まあ商法として理解は出来ますが、なんだか残念なビジネスですよね-。武器商人みたいで。

日本にとって、国家的な損失だと思う。

せっかく勇気を出して、英語で発言をしてみた(エライ!)のに、重箱の隅をつつくように、「あ、今の英語は、ココがちょっとおかしいですね♪」なんて、そんなのどうでもいいじゃん!!と思うワケです、僕は。

日本人が、そうやって互いの重箱の隅を仲良くつつき合って、「いやあ、私もまだまだ。やはり語学は難しいですな」なんて言ってる内に、何が起きていると思いますか?
中国とか韓国の人たちは、どんどん「ヘタッピな」英語でコミュニケーションし、"Yes, I can speak English!"と、先に進んで行ってしまっています。

彼らは「背伸びが上手」なんです。
(あのー、あくまでも一般論として言っています。もちろん、個人レベルでは例外もたくさんあると思います)


<ちょっと実験>
英語力は数値化できませんが、仮に出来たとしましょう。
そして、日本人Jさんと、中国人Cさんの英語力が、共に50点だったとしましょう。

日本人Jさんは、「100点満点まで、まだあと50点もある。今の自分は、まだ全然英語を話せない」

中国人Cさんは、「もう50点まで来た!自分は英語を話せる」

・・・。
この違い。
とても、同じ英語力の人たちとは思えないですね。
まさに天と地の違いです。


一瞬、自分の話をすると、、、
僕は、IR通訳者として、日々、いろんな海外投資家たちと接しています。
(IR=Investor Relations=投資家向け広報活動)

投資家達は日本だけではなく、中国・香港・韓国にも投資していて、よく訪問しています。
日本ではよく通訳を使う投資家も、上記アジアの国々では、あまり通訳を使わないそうです。
理由を聞くと、「あまり上手ではないけど、彼らはちゃんと英語でCommunication出来るから」とのこと。
日本はその分遅れてしまっています!



はっきり言います。
英語なんて、ヘタッピでもOK!
(英語がヘタッピな人が言うと、説得力が無いかもしれないけど、英語が上手な僕が言うので、間違いありません(笑)!)

ヘタッピでもいいから、まずはある程度話せる・聞けるようになろう。
細かい文法だの、発音だのを気にし始めるのは、それからでも遅くない!っていうか、後からにしたほうが、最初から気にするよりもBetter!

(よく調べていないので、別にお薦めするわけではありませんが、Globishという考え方もあります。)

笑われたっていいじゃないですか。今、まさに昇り龍のように向上中なんだから。
あと、そうやってあなたを笑う人も、我々通訳者から見たらヘタッピだから、安心してください(?)。



水泳と同じです。

浮き輪とか、ビート板を使ってでもいいから、
かっこわるくてもいいから、
まずは泳いでみて、水を切って進む自由さとか、気持ちよさを感じてみること!


水の抵抗をおさえる水着とか、最も効率的な呼吸法とか、
そんなの、興味ある人だけが、後から研究すればOK。




英語が出来るメリットは大きい。


日本人以外の友達を作って、理解し合えるすばらしさ。



母国語以外の言語でものを考えたり、自分を表現出来る気持ちよさ。
(追って、別の記事で書きますが、バイリンガルって、「健全な二重人格」状態を楽しめるんですよ)

海外でも、日本人として堂々と出来ること。(英語が苦手なだけで、ちょっとオドオドするなんてもったいない)

ヘタッピな英語でも、上記全てが手に入ります。
まずは大船に乗ったつもりで、英語を楽しんでください。

by dantanno | 2011-08-02 21:23 | 提言・発明 | Comments(0)